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NAFTA再交渉物別れ、溝埋まらず 近く協議再開へ
5月11日、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉が、物別れに終わった。自動車分野など多くの懸案で溝を埋めることができなかった。写真はメキシコシティで5日撮影(2018年 ロイター/Edgard Garrido)
[ワシントン 11日 ロイター] - 北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉が11日、物別れに終わった。自動車分野など多くの懸案で溝を埋めることができなかった。ただ、協議を近く再開することでは合意した。
カナダのフリーランド外相は会合後、事務レベルでの協議は続けられるとし「必要に応じ再度会合を開く計画で、近いうちに行うことになると考えている。納得のいく合意を得られるまで、交渉を続ける」と語った。
米共和党のライアン下院議長が、NAFTA修正案について現議会で採決するために今月17日までに米通商代表部(USTR)から通知を受ける必要があるとの見方を示していたこともあり、7日から始まった今週の会合での合意に圧力が高まっていた。
メキシコのグアハルド経済相は、米政府が提案し、争点となっている自動車部品の域内調達比率引き上げなどを巡り、見解の隔りを埋めることはできなかったとし、「時間に迫られているからといって、質を犠牲にした合意を得ることはない」とし、「協議を続ける」と語った。
同相はNAFTA修正案での最終的な合意を前に主要項目すべてで大筋合意にこぎ着けたいとしており、現時点ではなお多くの懸案で決着がついていないことを明らかにした。
ライトハイザーUSTR代表は「当該目標に関して打開を図るため、メキシコやカナダと引き続き協議する用意がある」と述べた。
*内容と写真を追加します。