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アングル:LIBORに代わるドル金利指標、SOFRとは何か
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4月3日、ニューヨーク連銀は、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)に代わるドル金利の指標と位置付ける「担保付翌日物調達金利(SOFR)」の公表を始めた。北京で2016年1月撮影(2018年 ロイター/Jason Lee/Illustration)
[3日 ロイター] - ニューヨーク連銀は3日から、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)に代わるドル金利の指標と位置付ける「担保付翌日物調達金利(SOFR)」の公表を始めた。この金利の詳細をまとめた。
●SOFRとは何か
米国債のレポ取引に基づいた金利。大手行グループの代替参照金利委員会(ARRC)は、この市場の取引高が1日8000億ドル前後と厚みがあり、頑健性も備えていることを理由に、LIBORに代わる指標として採用した。
●なぜ新しい金利が必要なのか
パウエルFRB議長などの規制当局者は、LIBORを基準にした融資が減っているため、この金利への依存を減らす道を探ってきた。ARRCは3月、LIBORを基準とする融資とデリバティブが200兆ドルに上ると発表しており、頑健な代替金利を作る必要性が明確になっていた。
●LIBORの利用が減った理由は
銀行とマネー・マーケット・ファンド(MMF)規制の改革により、短期の銀行間融資と銀行債への需要が減ったため。また、2007─09年の世界金融危機にかけてLIBORが不正操作された事件により、LIBORの評判は傷ついた。
●SOFRはLIBORに代わるか
当局はSOFRとLIBORの並行利用を念頭に置いているが、ゆくゆくはSOFRの比重が高まることを望んでいる。CMEグループは5月7日にSOFRに基づく先物の取引を始める。金利スワップ取引に携わる主要ディーリング業者および清算機関は、SOFRに基づくスワップを可能にするよう取り組んでいる。
●LIBORの代替金利探しは世界初の試みか
違う。取り組みは世界的に進められてきた。英国の委員会は昨年、ポンドLIBORの代替金利としてポンド翌日物平均金利(SONIA)を、スイスはレポ市場に基づく有担保金利のSARONを、それぞれ選定している。欧州中央銀行(ECB)はユーロの無担保翌日物インデックス金利を開発中。