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日立建機が業績予想を上方修正、世界需要堅調で 今期2回目

1月29日、日立建機は、2018年3月期の業績予想を上方修正した。油圧ショベルをはじめ建設機械の需要が多くの地域で想定を上回ることなどを反映させた。上方修正は10月に続き、今期2回目。写真はミュンヘンで2016年4月撮影(2018年 ロイター/Michael Dalder)
[東京 29日 ロイター] - 日立建機<6305.T>は29日、2018年3月期の業績予想を上方修正した。油圧ショベルをはじめ建設機械の需要が多くの地域で想定を上回ることなどを反映させた。上方修正は10月に続き、今期2回目。
売上高予想は前年比23.4%増の9300億円(従来8900億円)に、調整後営業利益予想は同2.7倍の770億円(同570億円)に、最終利益予想は同5.7倍の460億円(同300億円)に、それぞれ引き上げた。
油圧ショベルの世界需要予想を前年比16%増の20万1000台(前回予想19万4000台)に上方修正。中国需要を5000台上積みし、4万7000台(前年実績3万台)と見込んだ。
調整後営業利益予想は、トムソン・ロイターがまとめたアナリスト16人の予測平均値669億円を上回っている。
桂山哲夫常務は会見で、市場環境について「6月くらいまでは持つと感じているが、中国の金融引き締めが建設投資に及ぼす影響を懸念している」と述べ、最大の商戦期である春節(旧正月)明けの状況をみなければ楽観はできないとの見方を示した。
2018年4─12月期は、売上高が前年比34.9%増の6839億円、調整後営業利益が同5.9倍の660億円、最終利益は同16.9倍の429億円だった。
(志田義寧)