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経営難のイタリア地銀、清算なら他行が110億ユーロ負担へ=関係筋
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6月8日、関係筋によると、経営難に陥っているイタリアの地銀、ポポラーレ・ディ・ビチェンツァとベネト・バンカが仮に清算された場合、他の健全な国内銀行は2行の預金者を保護するため総額110億ユーロ(124億ドル)の拠出を強いられる。写真はイタリア国旗、ローマで2016年3月撮影(2017年 ロイター/Stefano Rellandini)
[ミラノ 8日 ロイター] - 事情に詳しい関係筋2人が明らかにしたところによると、経営難に陥っているイタリアの地銀、ポポラーレ・ディ・ビチェンツァとベネト・バンカが仮に清算された場合、他の健全な国内銀行は2行の預金者を保護するため総額110億ユーロ(124億ドル)の拠出を強いられる。
2016年末時点での2行の当座預金口座と定期預金の残高は240億ユーロ。イタリアの法律では1人当たり10万ユーロまで、健全な銀行が拠出する預金保険基金で保護される。
2行が清算された場合、他の国内銀行が基金の不足分を補充する必要が出てくる。
イタリア政府は2行の救済に向け、インテーザ・サンパオロ
関係筋の1人によれば、ウニクレディトのジャンピエール・ムスティエ最高経営責任者(CEO)は救済計画に積極的に関わっており、イタリア政府と欧州当局の双方と協議したという。