ニュース速報

ビジネス

高島屋、17年2月期売上高予想を下方修正 販管費圧縮で営業益確保

2016年10月07日(金)18時30分

[東京 7日 ロイター] - 高島屋 <8233.T>は7日、2017年2月期の連結営業収益を下方修正すると発表した。節約志向の高まりで、中間層を中心に売り上げが計画から下振れている。ただ、人件費や宣伝費などの販売管理費の圧縮を行うことで、営業利益計画は据え置いた。

営業収益は9530億円から9250億円(前年比0.5%減)と、増収計画から減収計画へと下方修正した。主力の国内百貨店が1.1%減収と苦戦する見通し。

木本茂社長は会見で「節約志向が加速している。消費を後押しする材料、プラス材料を探すのが難しい」と厳しい見方を示した。さらには、為替円高による海外事業の取り込み額の減も下方修正要因となっている。

営業利益は同3.1%増の340億円を据え置いたものの、経常利益は、上海高島屋のシンガポールドル建ての借入金に対する為替差損などで減益となる。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト9人の営業利益予測の平均値は333億円となっている。

3―8月期の連結営業収益は前年同期比1.4%減の4433億円、営業利益は同0.3%減の137億円となった。

同社と資本業務提携しているエイチ・ツー・オー リテイリング <8242.T>が6日にセブン&アイ・ホールディングス <3382.T>と資本業務提携を結んだ。H2Oリテイルと高島屋の関係について、木本社長は「両社の提携は成果に結びついている。この枠組みでしっかりと取り組んでいきたい」と述べ、両社の関係に変わりはないとした。高島屋とH2Oリテイルは、経営統合交渉をしていたが2010年に断念。その後、相互に株式を保有しながら、商品の共同開発を行うという提携関係にある。

(清水律子)

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

スリランカ、債務再編で予備的合意 125億ドル

ビジネス

米大統領、講演で経済政策を総括 取り組み継続も表明

ワールド

イスラエル、要人の暗殺計画阻止と発表 軍はレバノン

ビジネス

任天堂、ポケットペア社を提訴 「パルワールド」が特
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に高まる【新たな治療法】の期待
  • 2
    「ポケットの中の爆弾」が一斉に大量爆発、イスラエルのハイテク攻撃か
  • 3
    北朝鮮で10代少女が逮捕、見せしめに...視聴した「禁断の韓国ドラマ」とは?
  • 4
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 5
    浮橋に集ったロシア兵「多数を一蹴」の瞬間...HIMARS…
  • 6
    岸田政権「円高容認」の過ち...日本経済の成長率を高…
  • 7
    「トランプ暗殺未遂」容疑者ラウスとクルックス、殺…
  • 8
    地震の恩恵? 「地震が金塊を作っているかもしれない…
  • 9
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…
  • 10
    米大統領選を左右するかもしれない「ハリスの大笑い」
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 3
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢な処刑」、少女が生き延びるのは極めて難しい
  • 4
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…
  • 5
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 6
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に…
  • 7
    北朝鮮で10代少女が逮捕、見せしめに...視聴した「禁…
  • 8
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 9
    エリザベス女王とフィリップ殿下の銅像が完成...「誰…
  • 10
    世界に離散、大富豪も多い...「ユダヤ」とは一体何な…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 4
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 5
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 6
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 7
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 8
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 9
    止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじ…
  • 10
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中