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米株下落、S&P500は3月以来の安値 6月利上げ観測強まる

2016年05月20日(金)06時34分

5月19日、米国株式市場は下落。ダウ平均株価が91ドル値下がりしたほか、S&P500は3月以来の安値をつけた。ニューヨーク証券取引所で6日撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国株式市場は下落。ダウ平均株価が91ドル値下がりしたほか、S&P500は3月以来の安値をつけた。米連邦準備理事会(FRB)が早ければ6月にも利上げに踏み切るとの見方が強まった。

ダドリー米ニューヨーク連銀総裁は、6月の利上げが正当化されるのに十分なほど米経済は力強い可能性があるとの認識を示し、市場心理を圧迫した。

FRBが18日公表した4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、大半の参加者が6月の利上げは適切と考えていることが示され、さえない景気回復を理由にFRBが9月まで利上げを待つと予想していた多くの投資家を驚かせていた。

利上げはインフレの抑制につながるが、同時に景気拡大の妨げとなり、株式市場の流動性を低下させる。

ナショナル・セキュリティーズのチーフ市場ストラテジスト、ドナルド・セルキン氏は「FRBが6月に利上げすれば、われわれは大問題を抱えることになり、今年の夏は悲惨なものになるだろう。私にとって(利上げ)はFRBがなし得る最悪のことだ」と懸念した。

この日はS&P500種企業の主要10業種のうち6業種が下落し、0.95%下げた工業株<.SPLRCI>が下げを主導した。

S&P500種は終値として3月下旬以来の安値で引け、年初来ではほぼ横ばいとなった。

マイクロソフトが1%安、通信大手ベライゾン・コミュニケーションズは1.5%安で終え、ともにS&P500種の最大の重しとなった。

ダウ平均構成銘柄の小売最大手ウォルマート・ストアーズは第1・四半期決算がアナリスト予想を上回ったことを好感し、9.6%の大幅高。

米農業関連・種子開発大手モンサントは3.5%上昇した。ドイツの医薬品・化学大手バイエルががモンサントに対し一方的な買収提案を行ったとの情報開示が材料視された。

米取引所の合計出来高は約72億株で、過去20営業日平均の73億株に近い水準。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ2163で上げ855、ナスダックが下げ1960で上げ841だった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 17435.40 -91.22 -0.52 17514.16 17514.16 17331.07 <.DJI>

前営業日終値 17526.62

ナスダック総合 4712.53 -26.59 -0.56 4717.36 4735.27 4678.38 <.IXIC>

前営業日終値 4739.12

S&P総合500種 2040.04 -7.59 -0.37 2044.21 2044.21 2025.91 <.SPX>

前営業日終値 2047.63

ダウ輸送株20種 7585.88 -44.47 -0.58 <.DJT>

ダウ公共株15種 647.93 +5.73 +0.89 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 644.74 -4.61 -0.71 <.SOX>

VIX指数 16.33 +0.38 +2.38 <.VIX>

S&P一般消費財 612.58 -0.56 -0.09 <.SPLRCD>

S&P素材 288.13 +1.08 +0.38 <.SPLRCM>

S&P工業 474.16 -4.55 -0.95 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 535.97 +4.20 +0.79 <.SPLRCS>

S&P金融 310.36 -2.89 -0.92 <.SPSY>

S&Pエネルギー 490.43 +1.22 +0.25 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 797.16 -6.47 -0.81 <.SPXHC>

S&P電気通信サービス 163.44 -1.12 -0.68 <.SPLRCL>

S&P情報技術 698.92 -4.09 -0.58 <.SPLRCT>

S&P公益事業 243.46 +2.25 +0.93 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.50億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 16610 - 30 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 16595 - 45 大阪比 <0#NIY:>

*内容を追加しました。

ロイター
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