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円が対ドルで2週間ぶり安値、麻生財務相の発言受け

2016年05月10日(火)00時16分

 5月9日、円が対ドルで約2週間ぶりの安値を付けた。写真は麻生太郎財務相。ヤンゴン郊外で昨年9月撮影(2016年 ロイター/Soe Zeya Tun)

[ニューヨーク 9日 ロイター] - ニューヨーク外為市場9日中盤の取引で、円が対ドルで約2週間ぶりの安値を付けた。麻生太郎財務相が為替の急激な変動は経済・財政政策上も望ましくないとし、その場合は為替市場介入をする用意があると語ったことが背景。

は対ドルで一時1%以上下落し、4月28日以来の安値を更新。その後は108.55円近辺で推移している。

前週の取引で円は対ドルで1年6カ月ぶりの高値を更新。こうしたなか、麻生財務相の9日の参院決算委員会での発言に先立ち、安倍晋三首相も為替相場の動きを注視しており必要に応じて介入する用意があるとの姿勢を示していた。

ただ市場では、政府・日銀による実際の介入実施のハードルは高く、口先介入に過ぎないとの見方が強い。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマー・エシナー氏は、「先進7カ国(G7)首脳会議前に市場介入が実施される公算は小さいが、向こう数カ月に市場介入が実施されるか、日銀が追加緩和実施に動く可能性があり、このことが足元での円の上昇を抑える要因となっている」と述べた。

ロイター
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