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デフレとの戦い、まだ終わってはいない=仏中銀総裁

2016年02月10日(水)08時15分

 2月9日、ECB理事会メンバーのビルロワドガロー仏中央銀行総裁(写真)は、デフレとの戦いは終わってはいないと強調し、インフレ率を正常な水準に戻すことは、中銀の信認がかかった問題との認識を示した。パリで2015年11月撮影(2016年 ロイター/Philippe Wojazer)

[パリ 9日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中央銀行総裁は、デフレとの戦いは終わってはいないと強調し、インフレ率を正常な水準に戻すことは、中銀の信認がかかった問題との認識を示した。

フィガロ紙のインタビューで述べた。総裁は「過去30年を振り返ると、金融政策は2つの戦いを行っている。1つは1980年代の高インフレとの戦いで、これは成功だった」と指摘。「もう1つは、より最近のデフレとの戦いであり、こちらはまだ終わっていない」と述べた。

ビルロワドガロー総裁は、ECBはインフレ率を目標の2%弱に戻すという責務履行を決意している、と主張。低インフレは、欧州各国のデレバレッジ(負債圧縮)のプロセスをより難しくすると指摘した。

マイナス金利に下限はあるのかとの質問に対しては、ユーロ圏でもスイスでも今のところは、個人や中小企業の預金金利はマイナスになっていないと指摘。「そこが実質的な下限なのかもしれない」との見方を示した。

ロイター
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