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米新規失業保険申請予想超える減少、42年ぶり低水準迫る

2015年12月24日(木)23時57分

12月24日、米労働省が発表した19日までの週の新規失業保険週間申請件数は、季節調整済みで前週比5000件減の26万7000件となった。予想の27万件を下回り、労働市場の改善が継続し今後も米経済の下支えになり続けることが示唆された。写真は2014年10月、米カリフォルニア州で(2015年 ロイター/Lucy Nicholson)

[ワシントン 24日 ロイター] - 米労働省が発表した19日までの週の新規失業保険週間申請件数は、季節調整済みで前週比5000件減の26万7000件となった。予想の27万件を下回り、労働市場の改善が継続し今後も米経済の下支えになり続けることが示唆された。

申請件数は1973年終盤以来の低水準に迫っている。節目とされる30万件を下回るのはこれで42週連続。1970年台初頭以来の長さとなっている。

労働市場のすう勢をより正確に反映するとされる4週間移動平均は1750件増の27万2500件だった。

労働省のアナリストは、この週は統計に影響を及ぼすような特殊要因はなく、推計値を提出した州もなかったとしている。

クリスマス休暇を控え季節調整がやや困難だった可能性もあるが、労働市場が堅調に推移していることで個人消費が押し上げられ、ドル高や世界的な成長鈍化などの向かい風のなかでも米経済の下支えになっていることが示された。

12日までの週の失業保険受給総数は4万7000件減の219万5000件。4週移動平均は1万件増の221万件だった。

受給総数の調査期間は12月の失業率のデータ収集期間に含まれる。11━12月の調査期間に受給総数の増加数は4万2250件にとどまっており、12月の失業率は7年半ぶりの低水準となった11月の5.0%から大きく変わらない公算が大きい。

ロイター
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