ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏成長率は今後2年加速へ、対外経済に課題=欧州委見通し

2015年11月05日(木)20時41分

 11月5日、欧州委員会が公表した経済予測によると、ユーロ圏の経済成長率は今後2年で徐々に加速すると見込まれている。写真は欧州委員会のモスコビシ委員。10月撮影(2015年 ロイター/Eric Vidal)

[ブリュッセル 5日 ロイター] - 欧州委員会が公表した経済予測によると、ユーロ圏の経済成長率は今後2年で徐々に加速すると見込まれている。2015年の成長率は1.6%、16年は1.8%、17年は1.9%となる見通し。

モスコビシ委員(経済・財務担当)は、「欧州経済は引き続き回復途上にある」としたが、輸出先の景気鈍化や欧州の周辺地域での紛争や緊張が「依然として大きな課題」との見方を示した。

欧州中央銀行(ECB)の緩和政策や原油価格の下落が今年のユーロ圏成長を主導するものの、これらの好影響要因ははく落するとし、2016年の成長率見通しは前回5月の1.9%から小幅下方修正した。

ユーロ圏19カ国の成長率には依然として差があるが、ギリシャを除いてプラス成長が見込まれている。昨年はキプロス、フィンランド、イタリアがマイナス成長だった。

ドイツも成長が見込まれるが、前回予想からは下方修正された。

ユーロ圏の経常黒字はドイツ主導で2015年も拡大するものの、その後2年は原油価格の回復で縮小するとの見方を示した。

原油回復が物価上昇率の加速を促すとし、2015年は0.1%、16年は1%との見通しを示した。

財政面ではユーロ圏全般に改善を続けるが、フランスは欧州連合(EU)の定める上限を2017年も上回ると指摘。また、イタリアの債務比率は国内総生産比で今年は133%としている。

*内容を追加します。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル、イラン核施設への限定的攻撃をなお検討=

ワールド

米最高裁、ベネズエラ移民の強制送還に一時停止を命令

ビジネス

アングル:保護政策で生産力と競争力低下、ブラジル自

ワールド

焦点:アサド氏逃亡劇の内幕、現金や機密情報を秘密裏
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はどこ? ついに首位交代!
  • 4
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 5
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 6
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 7
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 8
    「2つの顔」を持つ白色矮星を新たに発見!磁場が作る…
  • 9
    トランプが「核保有国」北朝鮮に超音速爆撃機B1Bを展…
  • 10
    300マイル走破で足がこうなる...ウルトラランナーの…
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 3
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 4
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇…
  • 5
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 6
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 7
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 8
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中