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米9月消費支出0.1%増、8カ月ぶり低い伸び
10月30日、9月の米消費支出は前月比0.1%増と、8カ月ぶりの小幅な伸びだった。写真はカリフォルニア州のウォルマート店舗の新学期商戦の様子。(2015年 ロイター/Reuters Photographer)
[ワシントン 30日 ロイター] - 米商務省が30日発表した9月の個人所得・消費支出統計によると、消費支出は前月比0.1%増で、8月の0.4%増(修正なし)から減速した。8カ月ぶりの小さな伸びだった。市場予想の0.2%にも届かなかった。個人所得もほとんど増えておらず、このところの大きな増加を経て、国内需要の勢いがやや失われたことを示した。
インフレ圧力が依然弱いことも示しており、この日発表された雇用コスト指数の伸び悩みと合わせて、米連邦準備理事会(FRB)が模索する年内利上げに疑問を投げかける内容となった。
FRBは今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で、12月会合での利上げ検討に言及し、年内実施の可能性を残した。FRBは2008年12月から政策金利フェデラルファンド(FF)レートをゼロ近傍に据え置いている。
キャピタル・エコノミクスの米国担当エコノミスト、ポール・アッシュワース氏は「今日の一連の指標によって、(FOMCの)ハト派のメンバーが12月の利上げに賛成することはない」と話している。
消費支出は国内総生産(GDP)の3分の2を占める。
9月の消費データは、29日に発表された第3・四半期のGDP速報値に反映されている。個人消費は第3・四半期に年率で3.2%増加し、GDPの1.5%増加に貢献した。
第3・四半期の経済成長は、企業による在庫取り崩しやドル高、エネルギー産業で続く投資削減により抑制された。
インフレ調整後の消費支出は0.2%増。8月は0.4%増だった。消費が年内残りの期間も経済を下支えしていくことを示唆している。
個人所得は0.1%増で、今年3月以来の小さな伸びとなった。8月は0.4%増だった。消費支出の伸び悩みで、インフレは緩やかなままだ。
個人消費支出(PCE)物価指数は0.1%下がり、今年1月以来初めての下落となった。前年同月比は0.2%増。こちらは今年4月以来の小さな伸びだった。8月は前月比が横ばい、前年同月比は0.3%上昇だった。
変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアPCE物価指数は0.1%上昇で、5カ月連続同じ数字だった。前年同月比は1.3%の上昇。8月も同じ数字だった。
インフレ率は米連邦準備理事会(FRB)が物価安定の目標としている2%を下回り続けている。
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