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ユーロファースト続落、通貨高や軟調な米指標重し=欧州株式

5月6日、欧州株式市場はユーロファーストが続落して引けた。写真はロンドンのトレーダー。昨年9月撮影(2015年 ロイター/Luke MacGregor)
[ロンドン 6日 ロイター] - 6日の欧州株式市場はFTSEユーロファースト300指数<.FTEU3>が7.74ポイント(0.50%)安の1547.72と続落して引けた。
ユーロ圏のサービス関連指標が良かったことや、欧州企業の堅調な業績を支えに株価は上昇したが、ユーロ高が進み米株価が軟調に推移するにつれて、投資家は積極的な買いを手控えるようになった。
一方、DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は反発し、11.47ポイント(0.32%)高の3558.03となった。
ユーロは対ドルで2カ月ぶりの高値をつけたことや、ドイツの10年物国債の利回りが今年最高水準に達したことが市場心理を悪化させた。米国でADP雇用報告が市場予想以上に軟調だったを受けて、経済が1━3月期の急減速から回復できるかどうか疑問視する見方が広がり米株価が軟調に推移したことも、投資家を弱気にさせた。
欧州では景気循環株が売られた。旅行・娯楽<.SXTP>、建設・資材<.SXOP>、自動車<.SXAP>、不動産<.SX86P>の各部門は1.0%から2.3%の下落となった。
こうした中、いくつかの企業の堅調な業績が、欧州の株価指数の下落を限定的なものにとどめた。
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