ニュース速報

ビジネス

ユーロ相場は循環的に見て正常、過度な動きない=ECB専務理事

2015年04月23日(木)19時25分

 4月23日、欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事は、ユーロ相場について、循環的に見て比較的正常な水準で推移しており、過度の動きは見られないとの見解を示した。写真は、ECBのプラート専務理事、2014年2月撮影(2015年 ロイター/Rafael Marchante)

[ベルリン 23日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事は23日、ユーロ相場について、循環の面から見て比較的正常な水準で推移しており、過剰な動きは見られないとの見解を示した。ユーロは対ドルで年初から11%下落している。

専務理事はベルリンでの会合で、ECBの緊急流動性支援(ELA)に関する質問に対し「ギリシャの銀行は支払い能力があると見なされているが、圧迫されていることも事実だ」と指摘した。

ECBのギリシャ銀行向けELAについて「現在の状況がいつまで続くか論じるつもりはない」と述べた。資金供給の担保価値については具体的な発言を控えた。

プラート専務理事はユーロ圏経済が回復に転じたとの見方を示したうえで、回復が持続的となるには、金融政策対応とともに構造改革が必要と訴えた。

講演原稿で「景気循環は上向いているものの、ユーロ圏の成長力の著しい低下に関しては対策がなされてこなかった」と指摘。「現在の景気回復をより継続的なものにするため、ユーロ圏には緩和的な金融政策と断固たる構造改革を協調させて進めることが必要だ」と強調した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

バルニエ仏新首相、移民政策に強硬姿勢 大統領の主要

ワールド

英首相、13日に訪米 バイデン大統領と会談=ホワイ

ワールド

トランプ氏量刑言い渡し、大統領選後に延期 不倫口止

ワールド

原油先物2%安、北海ブレントは21年12月以来の安
MAGAZINE
特集:日本政治が変わる日
特集:日本政治が変わる日
2024年9月10日号(9/ 3発売)

派閥が「溶解」し、候補者乱立の自民党総裁選。日本政治は大きな転換点を迎えている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    「私ならその車を売る」「燃やすなら今」修理から戻ってきた車の中に「複数の白い塊」...悪夢の光景にネット戦慄
  • 4
    「冗長で曖昧、意味不明」カマラ・ハリスの初のイン…
  • 5
    世界に400頭だけ...希少なウォンバット、なかでも珍…
  • 6
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 7
    川底から発見された「エイリアンの頭」の謎...ネット…
  • 8
    「自由に生きたかった」アルミ缶を売り、生計を立て…
  • 9
    【クイズ】最新の世界大学ランキングで、アジアから…
  • 10
    7人に1人が寝つきの悪さに悩む...「夜のエクササイズ…
  • 1
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つの共通点
  • 4
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 5
    大谷翔平と愛犬デコピンのバッテリーに球場は大歓声…
  • 6
    無数のハムスターが飛行機内で「大脱走」...ハムパニ…
  • 7
    死亡リスクが低下する食事「ペスカタリアン」とは?.…
  • 8
    再結成オアシスのリアムが反論!「その態度最悪」「…
  • 9
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組…
  • 10
    エルサレムで発見された2700年前の「守護精霊印章」.…
  • 1
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 2
    寿命が延びる「簡単な秘訣」を研究者が明かす【最新研究】
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
  • 10
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中