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米国株式市場は上昇、エネルギー株に買い

2015年04月10日(金)06時27分

 4月9日、米国株式市場は上昇。原油価格の反発を受けてエネルギー株などが買われた。写真はニューヨーク証券取引所(2015年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 9日の米国株式市場は上昇。原油価格の反発を受けてエネルギー株などが買われた。企業の決算シーズンが始まるなか、市場では予想ほど悪くならないとの声も聞かれた。

ダウ工業株30種<.DJI>は56.22ドル(0.31%)高の1万7958.73ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は23.75ポイント(0.48%)高の4974.57。

S&P総合500種<.SPX>は9.28ポイント(0.45%)高の2091.18。

S&P総合500種は10セクター中8セクターが値上がりした。

石油のコノコフィリップスは3.4%高、S&Pエネルギー株指数<.SPNY>は1.5%上昇した。

前日発表した第1・四半期決算の売上高が予想に届かなったアルミのアルコアは3.3%下落。同じく前日の四半期決算が予想より低調だった家庭用品チェーンのベッド・バス・アンド・ビヨンドも5.4%下がった。

トムソン・ロイターのデータによると、第1・四半期の米企業利益予想は年初時点で5.3%増だったが、足元では2.8%減まで下振れしてきた。特に国際展開する企業にとってはドル高が利益落ち込みの一因だ。それでもドル高の影響は株価にとって必ずしも長期的なマイナスにはならない、との声がアナリストから出ている。

ノーザン・トラスト・アセットマネジメントのチーフ投資ストラテジスト、ジム・マクドナルド氏は「ドルが上昇するほどに米企業はビジネスを失う。これは問題だ。だがもしも企業業績がドル高に結び付いているだけならば、問題の度合いは小さい」と指摘した。

その上で「株式にとって本当に問題となるのは、企業業績の悪化に景気後退が伴った場合だけで、今回は当てはまらない。むしろ業績の期待値がポジティブサプライズを生み出せる地点まで低下してきたので、われわれは上振れの事態に備えている」と述べた。

BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約60億7000万株で、月初来平均の62億5000万株を下回った。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ1513で上げ1506(比率は1対1)、ナスダックが下げ1393で上げ1314(1.06対1)だった。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         17958.73(+56.22)

前営業日終値    17902.51(+27.09)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         4974.57(+23.75)

前営業日終値    4950.82(+40.59)

S&P総合500種<.SPX>

終値         2091.18(+9.28)

前営業日終値    2081.90(+5.57)

ロイター
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