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ファミリーマート、16年2月期は16%営業増益計画 新規出店を抑制

2015年04月08日(水)18時07分

 4月8日、ファミリーマート は8日、2016年2月期の連結営業利益が前年比16.0%増の469億円になるとの見通しを発表した。都内で2010年11月撮影(2015年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 8日 ロイター] - ファミリーマート<8028.T>は8日、2016年2月期の連結営業利益が前年比16.0%増の469億円になるとの見通しを発表した。出店経費などの抑制により大幅増益・過去最高益を狙う。年間配当も4円増配して110円と、11期連続の増配を計画している。

トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト15人の営業利益予測平均値は430億円で、会社計画はこれを上回った。

中山勇社長は会見で「昨年より確実に環境が良く、その分は消費に回ってくる」と、消費回復に対しての期待感を示した。環境好転として、為替の安定やガソリン価格の動向、株に代表される資産価格などを挙げた。

<新規出店、1000店に抑制>

16年2月期のコンビニ事業の既存店売上高は0.5%増(前期は2.2%減)と、プラス転換を前提とした。弁当のリニューアルやコーヒーの新メニュー投入などで前年比プラスを確保する。

新規出店は1000店舗(前期は1120店舗)、純増602店舗(同781店舗)を計画している。

中山社長は、1500―1600店の新規出店を掲げたここ2年に比べて新規出店計画が抑制されたことについて「店を開くのは投資。投資に対するリターンを考えていく。一定品質の店を開け、積み上げるとこうなった」と述べ、採算重視での新規出店を強調した。

投資額は700億円程度を予定しており、必要に応じて、外部からの借り入れも視野に入れていることを明らかにした。

15年2月期の連結売上高は前年比8.3%増の3744億円、営業利益は6.7%減の404億円となった。営業利益は、1月時点での会社計画の400億円とほぼ同水準だった。

<中計、業界NO1を目指す>

同日、18年2月期までの中期経営計画を発表した。「業界NO1」を目指すために、徹底的に品質向上に取り組む方針を打ち出した。

18年2月期の連結経常利益は600億円以上(16年2月期計画は487億円)、当期利益は300億円以上(同210億円)、ROE(株主資本利益率)は10%以上を目指す。

ただ、この計画には、現在、協議を進めているユニーグループ・ホールディングス <8270.T>との経営統合は含まれていない。

8月の基本合意を目指して経営統合協議は始まっている。中山社長は「統合効果をいかに出すかが一番の課題」と指摘したものの、具体的な協議の中身には触れなかった。

*内容を追加します。

(清水律子 編集:吉瀬邦彦)

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