ニュース速報

ビジネス

ドル119円台維持できず、手掛かり材料難

2015年02月26日(木)12時46分

[東京 26日 ロイター] - 正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の118円後半だった。オーストラリアの弱い経済指標や輸入企業のドル買い/円売りで一時119円台を回復したが、その後は上値が重くなり、朝方からの上昇分を返上した。

ドル/円は手掛かり材料に乏しく、朝方から午前9時過ぎにかけて118.80円台でこう着していたが、午前9時半に発表されたオーストラリアの民間新規設備投資が予想以上の減少となったことを受けて小幅に上昇。仲値にかけて月末を控えた輸入企業のドル買い/円売りも加わり、一時119.09円まで強含んだ。

オーストラリア連邦統計局が発表した2014年10─12月期の民間新規設備投資は前期比マイナス2.2%となり、市場予想(同マイナス1.9%)を超える落ち込みとなった。外為市場では、豪ドル売り/米ドル買いの流れとなり、ドル/円にも波及しているとみられる。

仲値通過後のドル/円は119円付近でもみあっていたが、正午に向けて売りが強まり、再び118円後半に押し戻された。

午前中は、日銀の石田浩二審議委員の講演内容が伝わったが、市場の反応は限定的となった。石田委員は神奈川県金融経済懇談会での講演で、先行きの物価上昇スピードが増せば、量的・質的緩和(QQE)のアクセルを緩めることも、いずれ必要になるとの認識を示した。

<ドルはレンジ脱却ならず>

ドル/円は、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言でも、このところ続いている117─120円のレンジを抜け出すことができなかった。目先、118.63円付近にある21日移動平均線が下値支持線として意識される一方、119.50円付近にはオファーが観測されており、手掛かり材料に乏しい中でレンジを抜けるのは難しいとの見方も出ている。

海外時間には米国で新規失業保険申請件数や消費者物価指数、耐久財受注などの経済指標が発表される。米アトランタ地区連銀のロックハート総裁やダラス地区連銀のフィッシャー総裁の講演もあるが、市場では「(相場に)大きな方向感は出ないだろう」(国内金融機関)とみられている。

前日は、イエレン議長が下院金融委員会で議会証言を行った。内容は24日に行われた上院銀行委員会での証言とほぼ同じだった。「忍耐強く」という文言を連邦公開市場委員会(FOMC)声明文の中で削除する時期については明言を避けるとともに、文言が外されてもそれがすぐに利上げに結びつくことはないと強調した。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   118.88/90 1.1367/71 135.14/18

午前9時現在 118.82/84 1.1362/66 135.01/05

NY午後5時 118.85/88 1.1359/62 135.00/04

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは横ばい140円後半、米利下げにらみ

ビジネス

日経平均は続落、米ハイテク株安や円高で 主力株に売

ワールド

WTO事務局長、2期目続投意向 「やり残した仕事」

ビジネス

アングル:「先行指標」ラスベガス労働市場は堅調、F
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優雅でドラマチックな瞬間に注目
  • 2
    エリザベス女王とフィリップ殿下の銅像が完成...「誰だこれは」「撤去しろ」と批判殺到してしまう
  • 3
    地震の恩恵? 「地震が金塊を作っているかもしれない」との研究が話題に...その仕組みとは?
  • 4
    ウィリアムとヘンリーの間に「信頼はない」...近い将…
  • 5
    バルト三国で、急速に強まるロシアの「侵攻」への警…
  • 6
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 7
    原作の「改変」が見事に成功したドラマ『SHOGUN 将軍…
  • 8
    広報戦略ミス?...霞んでしまったメーガン妃とヘンリ…
  • 9
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座…
  • 10
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 3
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 4
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 5
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 6
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…
  • 7
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 8
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 9
    キャサリン妃、化学療法終了も「まだ完全復帰はない…
  • 10
    33店舗が閉店、100店舗を割るヨーカドーの真相...い…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すればいいのか?【最新研究】
  • 4
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 5
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 6
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 7
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 8
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
  • 9
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 10
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中