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日経平均が一時1万8000円回復、売買代金3兆円超の大商い

2015年02月12日(木)15時39分

 2月12日、日経平均が一時1万8000円を回復、売買代金は3兆円を超える大商いとなった。写真は2014年1月に撮影された東証内の様子(2015年 ロイター/Toru Hanai )

[東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅反発。上げ幅は一時350円を超え、日経平均は取引時間中で2014年12月8日以来、約2カ月ぶりに節目の1万8000円台を回復する場面があった。

休場中に米国株が上昇したうえ、1ドル120円台へと円安方向に振れたことで主力株中心に買い優勢となった。ただ欧州情勢に対する不透明感などが重しとなり、買い一巡後は高値もみ合いとなった。

東証1部の売買代金は3兆1600億円と、14年12月12日以来2カ月ぶりに3兆円を超えた。

TOPIXは昨年12月8日の昨年来高値1454.22を上回り、一時2008年1月以来7年1カ月ぶりとなる高値水準を付けた。トヨタ自<7203.T>をはじめ、三菱UFJ<8306.T>、武田薬<4502.T>、NTT<9432.T>などのコア銘柄が相次いで昨年来高値を更新。「主力大型株に中長期の運用資金が買いを入れているようだ」(国内証券)という。米投資ファンドのサード・ポイントによる株取得が報じられたファナック<6954.T>も大幅高となり、1銘柄で日経平均を50円強押し上げた。

一方、日経平均の節目1万8000円を超えて、上値を買い進む向きは限られた。「企業決算は全体的に良好だったが、市場の高い期待値には届かず、株価の反応は鈍い。ギリシャやウクライナなど欧州情勢も楽観視できず、年央の米利上げが想定されるなかでは慎重にならざるを得ない」(東洋証券ストラテジストの土田祐也氏)という。あすにオプションSQ(特別清算指数)算出日を控え、権利行使価格1万8000円が意識されたとみられている。

個別銘柄では、ヤマハ発動機<7272.T>が後場一段高となった。12日午後1時半に2014年12月期の連結業績の発表とともに、期末配当を従来予想の1株当たり20円50銭から25円50銭(前期16円)に引き上げたことなどが好感された。3年間で500億円の自社株取得方針を発表した丸井グループ<8252.T>も高い。

半面、タカラトミー<7867.T>が軟調。10日に発表した2015年3月期業績予想の下方修正を嫌気した。連結営業利益は40億円から25億円、連結当期損益は3億円の赤字から14億円の赤字に修正した。

東証1部騰落数は、値上がり1258銘柄に対し、値下がりが497銘柄、変わらずが107銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      17979.72 +327.04

寄り付き    17899.40

安値/高値   17884.34─18005.45

TOPIX<.TOPX>

終値       1449.39 +21.67

寄り付き     1446.22

安値/高値    1444.51─1455.26

東証出来高(万株) 277325

東証売買代金(億円) 31600.29

(杉山容俊)

ロイター
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