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北朝鮮、安全保障と発展に核完全放棄が必要=米軍縮担当高官
[ジュネーブ 19日 ロイター] - 米国の軍縮担当国務次官補は19日、北朝鮮が安全保障と発展を確保するには、大量破壊兵器と弾道ミサイルプログラムの完全放棄以外に道はないとの考えを示した。
米国のイレヘム・ポブレテ国務次官補(軍縮担当)はジュネーブで開催されている国連軍縮会議で、「北朝鮮が安全保障と発展を確保するには、数多くの国連決議の下で要請されている通りに大量破壊兵器と弾道ミサイルプログラムを完全に放棄する以外に道はないと理解する必要がある」と述べた。
その上で、国連安保理会決議に違反して北朝鮮に兵器を提供したり同国と軍事協力を行わないよう各国に呼び掛けた。ただ具体的な国名は挙げなかった。
ポブレテ次官補の発言に対し北朝鮮の外交官の朱勇哲氏は、北朝鮮が過去15カ月間にわたり核実験とミサイル発射を実施していないことを踏まえると、完全な形での制裁措置を維持することは正当化できないとの考えを表明。米朝間の問題は、信頼を醸成するために1つ1つ段階的に対応していく必要があるとの考えを示した。
トランプ米大統領は2月末にベトナムの首都ハノイで北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談を行ったものの、非核化を巡る見解の相違から会談は物別れに終わった。その後、複数のメディアが今月に入り北朝鮮高官の話として、北朝鮮は米国との核協議の停止を検討しており、米国が譲歩しなければミサイル発射や核実験の一時停止措置についても再考する可能性があると報じた。