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ForeignPolicy.com 外交エディター24時
サルコジ、米医療保険改革を嗤う
29日にニューヨークのコロンビア大学で講演したニコラ・サルコジ仏大統領は、外交儀礼の限界を試すと決めたようだった。成立したばかりの米医療保険改革法に関し「率直に語らせてもらう」と断った後、個人的見解として許容される範囲を超えて、内政干渉すれすれの発言に及んだのだ。
病人や貧しい人を見捨てない国々のクラブへようこそ。
おおっと! サルコジはさらに続けた。
もしフランスであなたに何かあっても、救急病院へ連れて行く前にクレジットカードを見せろなんて言う者はいない。
■今のアメリカには返す言葉もない
サルコジの発言にムッとした人もいるかもしれないが、われわれには返す言葉もない。医療保険改革法案を巡る論争では、驚くほど多くのアメリカ人が「死の審査会」などありもしない条項について理屈もへったくれもない狂騒を繰り広げてきた。これが社会主義だという主張だけでも十分馬鹿げているが、今度は21日の下院採決で医療保険改革法案を支持した民主党議員に対し、殺すと脅したりレンガでガラスを割るなどの嫌がらせが急増している。民主主義を望むなら、それこそあってはならないことだ。
──アンドルー・スウィフト
[米国東部時間2010年03月30日(火)12時17分更新]
Reprinted with permission from FP Passport, 31/3/2010. ©2010 by Washingtonpost.Newsweek Interactive, LLC.
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