コラム
イラク:イカレたクールな若者の災難
「イラクでエモ青年殺害される」。 こんな記事が英BBCで3月14日に報道された。 まず中東情勢をフォローしている人たちは「エモってなん
エジプト:サラフィー主義者がやってきた!
1月21日に発表されたエジプトの人民議会選挙結果で、ムスリム同胞団の政治組織である「自由公正党」が多くの議席を確保するだろうことは、大方予
反イスラーム的? サウディ・ブロガーの運命やいかに
昨年以来の「アラブの春」では、若者たちが「恐怖の壁を壊した」とよく言われる。 その壊す壁が「宗教」にも及んだのだろうか、と思わせられる事
欧米リベラル民主主義が直面する不安
今年初めに出た「フォーリン・アフェアーズ」誌を見て、ちょっと驚いた。「フォーリン・アフェアーズ」は、米国外交問題評議会が発行する国際政治経
イランはアメリカの軍事圧力に折れるか
前回このブログで、「米軍がイラクから撤退するとイラク内政が不安定化するかも」、と書いた。 内政面での懸念については、以前から指摘されてい
イラクで起きているのは「宗派対立」か
イラクで再び治安が悪化している。 12月14日オバマ大統領が「イラク戦争の終結」を宣言し、18日に最後の米部隊が撤退したのち、12月
北朝鮮のような3代世襲がアラブで難しかった理由
大統領制、一党独裁制を問わず、息子に跡を継がせたいと思うのは、何も最近指導者が急逝した隣国だけに限ったことではない。 「共和制なのに王政
サウディ王政のジレンマ
アラブ連盟が、意外な動きをしている。 リビアで反カッザーフィ・デモが始まると、わずか数日後には政権の暴力的鎮圧を非難、リビアの連盟資格停
エジプト再燃:「春」は続かないのか
そもそも「アラブの春」なんて呼称をつけたのが、間違いだったのだ。共産党支配に反対して民主化運動を起こした68年の「プラハの春」が、結局はソ
パレスチナUNESCO加盟が持つ意味
九月、国連加盟申請を行って、国連総会会場のやんやの喝采(イスラエルと米国は除くが)を浴びたパレスチナ自治政府のアッバース議長だが、米国の拒