コラム
フランス版「対テロ戦争」の行方
アルジェリアでの人質事件は、多くの犠牲者を出して悲しい結果に終わった。日揮は、長年中東・北アフリカで大きな事業を手掛け、その実績は高く評価
アルジェリア拘束事件の背景にあるマリ戦争
突然の事件に、驚いた。アルジェリアでの日本人拘束事件である。 13年前、凄惨な内戦に一応の終止符を打ち、一昨年の「アラブの春」では周辺国
薄れるアラブ諸国の対日関心?
民主党が大敗した選挙から10日が過ぎ、自民党政権が返り咲いた。内憂外患だった近年の日本政治の重大な節目として、この政変は中東諸国でも大きく
エジプト新政権の古い政略
エジプトが、再び燃えている。 11月30日、憲法制定委員会が新憲法草案を可決、ムルスィー大統領はその草案を巡る国民投票を12月15日
イスラエルのガザ攻撃が持つ意味
14日に始まったイスラエルのガザ地区への空爆は、一週間経ても収まる気配を見せない。パレスチナ人の被害は100人を超え、オバマ政権もクリント
武闘派イスラーム主義台頭の背景には
どうも欧米の知識人は、イスラーム世界で起きていることとなると、つい「三日月」を名前に使いたくなるらしい。「アラブの春」後のアラブ諸国で、最
イラン、UAE、バハレーン: もうひとつの島を巡る争い
9月末、野田首相が国連総会の場で、もやもやとながら領土問題に触れた演説を行ったあと、より激烈な言葉で領土への主張を繰り返した国があった。
カイロ 若きアーティストたちの抵抗
政権転覆から一年半、遅ればせながら「アラブの春」の舞台となったカイロのタハリール広場を訪れた。たまたま、広場に面したカイロ・アメリカン大学
シリア・イラクのスンナ派を庇護するトルコ
8月末、そろそろ涼風が吹こうというトルコのイスタンブルでは、アラブ人観光客が街中を跋扈していた。あちこちでアラビア語が聞こえ、湾岸特有の黒
六本木でアラブ・アートの今を体感する
中東、アラブ、あるいはイスラームの美術と聞くと、多くの方はおそらく、アラビア文字の書道(カリグラフィー)とか千一夜物語のエキゾティックな世