コラム

中東徒然日記 酒井啓子

イラクの細分化が始まるのか

 最近、イラク研究者が注目している、マニアックともいえる出来事がある。1月後半にイラク政府が、イラクの18の県のいくつかを分割して、県を22

2014.02.06

東日本大震災と戦争被害をつなぐ

 東日本大震災で74人以上の生徒が津波に呑まれた、石巻市の大川小学校の惨事について、19日、検証委員会の報告が発表された。ちょうど1週間前、

2014.01.21

年末年始はアラブ映画で

 今年の年末は、なかなか興味深い中東映画が上映中である。  年末年始にゆっくり鑑賞する映画、というと、2週間前に逝去したピーター・オトゥール

2013.12.28

サウディアラビア:捨てられた同盟国が取る道

 12月の第一週、サウディアラビアのバンダル諜報局長がロシアを訪問した。  シリア情勢をめぐる多国間協議である「ジュネーブ2」が来年一月に開

2013.12.11

レバノン、壊される宗派共存の知恵

 オバマ政権がシリア攻撃を主張したとき、中東専門家のほとんどがそれに反対した。その理由はただ外国の軍事介入がケシカラン、というだけではない。

2013.11.23

国境紛争を観光化するインド・パキスタン

 今、パキスタンに来ている。  人間文化研究機構が実施するイスラーム地域研究事業の一環で、パキスタンのラホール経営大学で「イスラーム地域研究

2013.11.05

ロシアは「中東反米の拠り所」か

 オバマ大統領がロシアの「仲介」によってシリアへの軍事介入を止めてから、一か月。化学兵器をどう処理するかは国際機関に投げられ、その対応にあた

2013.10.12

エジプト、シリア、ケニア、イラン:90年代の再来?

 このところの中東情勢を見ていると、90年代に逆戻りしたのではないか、とのデジャブ感に襲われる。  ムルスィー政権を倒したあとのエジプトでは

2013.09.25

シリアとイラクのアナロジー

 米軍によるシリア軍事攻撃のカウントダウンが始まった。  8月21日にアサド政権側が化学兵器を使った証拠がある、として、オバマ政権はシリアへ

2013.09.03

エジプトの「不愉快な現実」

 エジプトが混沌としている。  断食月明けの祝日が終わった直後の8月14日、軍は一斉にムルスィー前大統領派の強制排除に乗り出し、1週間で80

2013.08.21
MAGAZINE
特集:進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗
特集:進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗
2025年3月11日号(3/ 4発売)

ジャンルと時空を超えて世界を熱狂させる新時代ピアニストの「軌跡」を追う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 2
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない、コメ不足の本当の原因とは?
  • 3
    113年間、科学者とネコ好きを悩ませた「茶トラ猫の謎」が最新研究で明らかに
  • 4
    著名投資家ウォーレン・バフェット、関税は「戦争行…
  • 5
    イーロン・マスクの急所を突け!最大ダメージを与え…
  • 6
    定住人口ベースでは分からない、東京23区のリアルな…
  • 7
    一世帯5000ドルの「DOGE還付金」は金持ち優遇? 年…
  • 8
    テスラ大炎上...戻らぬオーナー「悲劇の理由」
  • 9
    34年の下積みの末、アカデミー賞にも...「ハリウッド…
  • 10
    強まる警戒感、アメリカ経済「急失速」の正しい読み…
  • 1
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    イーロン・マスクへの反発から、DOGEで働く匿名の天才技術者たちの身元を暴露する「Doxxing」が始まった
  • 4
    アメリカで牛肉さらに値上がりか...原因はトランプ政…
  • 5
    ニンジンが糖尿病の「予防と治療」に効果ある可能性…
  • 6
    「浅い」主張ばかり...伊藤詩織の映画『Black Box Di…
  • 7
    イーロン・マスクの急所を突け!最大ダメージを与え…
  • 8
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない…
  • 9
    「絶対に太る!」7つの食事習慣、 なぜダイエットに…
  • 10
    ボブ・ディランは不潔で嫌な奴、シャラメの演技は笑…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 9
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 10
    イーロン・マスクへの反発から、DOGEで働く匿名の天…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中