コラム
「理」なき殺し合いの怖さ
ラマダン(断食)月が終わった。今日(7月28日)からイード・アル=フィトルというラマダン明けの休日が始まり、イスラーム教徒はお正月のように
ガザ攻撃:ハマースはそんなに「脅威」なのか
イラクでのISIS(イラクと大シリアのイスラーム国)の動向に世界的な注目が集まる一方で、中東ウォッチャーたちは内心、別のことにハラハラして
イラク:政治的解決には遅すぎる
アメリカは、マーリキー首相の首に鈴をつけようと考えているようだ。 6月23日、イラクを訪問したケリー米国務長官は、イラク政府の各派の要人
イラクはどこまで解体されるか
6月10日に北部モースルが陥落して以降、イラク分裂の危機が現実性を持って語られるようになった。「イラクとシャームのイスラーム国」(ISIS
イラク:モースル陥落の深刻さ
恐れていたことが起こりつつある。 アルカーイダすら「絶縁」するほどの過激派、「イラクとシャームのイスラーム国」(ISIS)が、イラクで攻
イラクのフランケンシュタイン
4月30日に実施された第三回イラク議会選挙は、まだ完全に確定してはいないものの、与党「法治国家連合」が第一党の地位を確保することが明らかに
後ろめたさがなくなった? 日本の対イスラエル接近
4月28日の朝日新聞(朝刊)のコラム「いざイスラエルへ 連携狙いベンチャー参戦」を読んで、妙な違和感を感じた。イスラエルにベンチャー進出し
アラブ・サミットで見られた湾岸諸国の亀裂
国家のトップが結集する首脳会議を開催するということは、国威発揚、外交面での手腕発揮の場と考えて、どの国も晴れがましく思うものだ。ましてや、
クリミア:グレート・ゲームは再来するか
中東研究者の多くは今、クリミアで起きていることを見て、こう思い描いている――「これは、第一次世界大戦前夜の再現か」。 今回浮き彫りになっ
「アンネの日記」事件に思う
「アンネの日記」が、東京の各地の図書館で、破られたり廃棄されたりするという事件が起きている。欧米と違って、反ユダヤ主義的な行動が歴史的にあ