コラム
カッダーフィの砂上の楼閣:アラブ民族主義体制はどこで間違ったか
カッダーフィが殺害されて、「アラブの春」の流れが見えてきた。 民主化要求、社会経済的不満の表出は、どのアラブ諸国でも――というより、最近
「イエメン人女性活動家」がノーベル平和賞を得る理由
今年のノーベル平和賞が、弱冠30歳代のイエメンの女性活動家に与えられたのには、びっくりだ。いくつかのメディアにコメントを求められたが、正直
パレスチナ国連加盟申請の背景
野田首相の国連外交デビューがすっかり霞んでしまったのは、仕方ないだろう。パレスチナのアッバース議長による国連加盟申請の演説が世界の耳目を集
9-11から10年:世代交替で見落とされてはいけないもの
10年という節目に、何か科学的な根拠があるわけではない。 とはいえ大学一年生と話していると、10年前にはまだ小学校低学年で、10年前の9
リビア:新たな「アラブの春」の幕開けになるか
半年にわたって繰り広げられたリビアの政権打倒を巡る攻防は、21日、首都トリポリの大半を反乱軍が制圧して、ようやく決着がつきつつある。40年
イギリスは燃えているか
私のなかの英国は、クラッシュ(London Calling)やセックス・ピストルズ(Anarchy in the UK)などのパンクとかモ
エジプト:劇場型裁判の行方
3日、エジプトでムバーラク前大統領の初公判が行われた。法廷の中心に設けられた檻のなかでベッドに寝ているムバーラクに、厳しい口調で判事が糾弾
イラン女子サッカーチームを取り巻く不幸
暗いニュースが続くなかで、「なでしこ」の優勝は大きな歓喜だった。深刻な災厄を被った経験は、むしろその障害を乗り越えようと、予想以上の力をも
イラク:ポピュリスト式統治の限界
この半年、「アラブの春」に話題をさらわれてすっかり影が薄くなっているが、イラクは今、どうなっているのだろう。今年末にはイラク駐留の米軍は全
イエメンに「春」は訪れるか
イエメンのサーレハ大統領は、やけど治療が終わったら無事帰国できるだろうか? 6月3日に大統領官邸を反政府勢力に攻撃されて負傷した大統領は