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地域活性化アイデアで生まれ変わる廃校、少子高齢化進む農漁村に新たなビジネスチャンス
釜山市は廃校を、「青少年文化センター」や「山林教育センター」など、学校ではなかなかできない特別プログラムを運営する施設として運営している。釜山の近くにある蔚山市は、廃校を「追憶の学校」に改造、1960年代から70年代にかけて実際に学校で使われていた小物や制服を集めて展示し、家族みんなで楽しめる観光名所にした。
大邱市は、学生の数が減少し廃校の危機にある学校を2011年から「幸福学校」に指定し、教育庁が定めたカリキュラムではなく、学校が学生と地域の特徴に合わせて自律的にカリキュラムを運営してもいいことにした。幸福学校第1号のソチョン小学校は、アトピーがある子供のための学校に生まれ変わった。有害物質を極力発生させないよう学校の施設は木、黄土などを使い、毎日散歩をして畑仕事を体験し、子供に体力をつけるカリキュラムに変えた。その結果、2011年65人だった学生が2015年122人に増えた。大邱市にはこのほかにも外国語教育に特化した幸福学校や、学生全員が参加するオーケストラを運営する幸福学校も登場した。
幼稚園児から大学受験勉強が始まる教育熱心な韓国だが、最近はだんだん、小学生の時ぐらいは自由に好きなことをさせてあげようという雰囲気になりつつある。こうした親の教育方針の変化が、幸福学校の人気を後押ししているといえるだろう。
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