シリコンバレーエンジニア・酒井潤のキャリア思考法
どうせ努力するなら、結果が出る環境で
無駄な努力はやめよう
シリコンバレーでは、年収4000万円でも中流階級です。
もっと言えば、子どもを育てるとなると4000万円ではちょっと足りないかもしれません。年収4000万円では、連邦税とカリフォルニア州税を合わせて46%を払い、家賃や学費、生活費であっという間に出費は1000万円以上になってしまいます。
以前のブログで、シリコンバレーエンジニアは必ずしも優秀ではないというお話をしました。でも、給料は日本の数倍。この差はどこで生まれるのでしょうか。
私自身、日本で働いていたときより年収が9倍になっています。だからと言って、プログラミングスキルが格段に向上しているわけではありません。つまり、同じ努力をして一定のレベルまで自分を成長させるのであれば、ちゃんとそれが評価されて給与という形でリターンがある環境にいたいですよね。
日本とシリコンバレーの給与の違いはどこで生まれるか
日本企業のエンジニアが残業までして一生懸命働いても、せいぜい600万円。
それは、日本企業が戦っている市場と、シリコンバレー企業が戦っている市場の大きさが格段に違うからです。
例えばシリコンバレー企業の製品だというと、世界中でその製品が売られます。売上が1億円だとして、2人のエンジニアに3000万円ずつ払ってもしっかり利益が残ります。
一方、日本企業が同じ製品を開発したとしても、市場が小さいので10分の1しか売上が上がりません。エンジニア1人に600万円しか払わなくても、利益は非常に小さくなります。
これが、日本企業とシリコンバレー企業の大きな違いなのです。
売上が上がらないから、少人数で夜遅くまで働かなければいけない日本企業と、夕方4時には家に帰ることができるシリコンバレー企業。
同じ努力をするなら、あなたはどちらの環境を選びますか?
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取材・構成 ▶︎ 中﨑史菜
著者プロフィール
- 酒井潤
サッカー大学日本代表に選抜されるも怪我でJリーガーの道を断念。大学卒業後、エンジニアに転向し2005年ハワイで起業。米国にて複数社勤務後、現在は全米給与ランキング4位の米国スプランクにてソフトウェアエンジニアとして勤務。副業としてUdemyやYoutubeでも稼いでおり、書籍「副業の思考法」(PHP研究所)ではそのノウハウや人生論を紹介している。
Twitter: @sakaijun
Youtube: シリエン戦隊JUN TV