最新記事

「まだ出てくる! げげ〜」キツツキが、家の壁に300キロのどんぐりを溜め込んだ

2023年2月24日(金)11時40分
青葉やまと

ドングリキツツキ Steve Cukrov- shutterstock

<カリフォルニアの害虫駆除業者が壁の床付近に穴を開けたところ、数千個のどんぐりが音を立ててあふれ出し、あっというまに床の一角を覆うほどの量になった......>

アメリカの住宅で、壁の内側から700ポンド(約317キロ)にもなる大量のどんぐりが発見された。キツツキが食料として溜め込んでいたものだという。

尋常でない量のどんぐりを掘り当てたのは、害虫駆除業者のニック・カストロさんだ。カリフォルニア州サンタローザの顧客宅を点検に訪れたところ、壁の中に何かが詰め込まれていることに気づいた。

この壁の床付近に穴を開けたところ、数千個のどんぐりが音を立ててあふれ出し、あっというまに床の一角を覆うほどの量になった。カストロさんが社のFacebookに投稿した写真には、作業中に増え続ける圧倒的な数のどんぐりが収められている。

>>■■【画像】「あれ?」「ええ?」「げげ〜!」家の壁にぎっしり詰まったどんぐり、その量300キロ

「終わりが見えない」笑える量のどんぐり

米公共放送のNPRによると、カストロさんは地元紙に対し、「壁からドングリを引き抜きましたが、抜けば抜くほどその数は増えていきました。終わりが見えないと感じたほどでした」と当時の体験を振り返っている。

同局がInstagramで公開した動画では、カストロさんが「どうかしてる!」と思わず笑い混じりのため息をつきながら、作業手袋をはめた片手を壁の穴に突っ込み、懸命にどんぐりを掻き出す様子が収められている。

手前にはすでに山のようなどんぐりが積まれているが、壁の奥からはザラザラと音を立てて次から次へと新たなどんぐりが押し寄せ、まるで際限なく湧き出てくるかのようだ。

数年かけて溜め込んだ

カストロさんは昨年12月、この家で小さな虫が出るとの相談を受けて調査を行っていたところ、溜め込まれたどんぐりの発見に至ったという。

カストロさんの見立てでは1組のつがいのキツツキが食料として隠していたものであり、少なくとも2〜3年にわたってこの壁に継続的に蓄えていた可能性があるようだ。

残念ながらどんぐりは断熱材のガラス繊維やネズミの糞などで汚染されていたため、エサやおもちゃとして有効活用されることはなく、そのまま処分されるに至った。

>>■■【画像】「あれ?」「ええ?」「げげ〜!」家の壁にぎっしり詰まったどんぐり、その量300キロ

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

プーチン大統領、トランプ氏にクリスマスメッセージ=

ワールド

ローマ教皇レオ14世、初のクリスマス説教 ガザの惨

ワールド

中国、米が中印関係改善を妨害と非難

ワールド

中国、TikTok売却でバランスの取れた解決策望む
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...どこでも魚を養殖できる岡山理科大学の好適環境水
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 10
    【銘柄】「Switch 2」好調の任天堂にまさかの暗雲...…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 5
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 6
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 7
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 8
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 9
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 10
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中