最新記事

安全保障

G7サミット、海洋安全保障で中国に関して議論

2016年5月27日(金)09時45分

5月26日、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)は午後、貿易と政治・外交問題のテーマで討議を行い、環太平洋連携協定(TPP)や、海洋安全保障などについて討議した。写真は各国首脳((2016年 ロイター/Jim Watson)

 主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)は26日午後、貿易と政治・外交問題のテーマで討議を行い、環太平洋連携協定(TPP)や、海洋安全保障などについて討議した。

 セッション終了後に、世耕弘成官房副長官は、議論の中で中国について話は出たものの、サミットで採択されるコミュニケ(首脳宣言)で、中国を名指しで言及することはないとの見通しを示した。

 政治・外交では東アジア情勢について討議された。安倍首相から、8年ぶりのアジアで開かれるサミットであることから、東シナ海、南シナ海の現状についてしっか話をしたいとの発言があった。各国首脳からは、国際法の順守が重要であり、明確なシグナルを主要7カ国(G7)として発出する必要があるなどの意見が出た。

 世耕官房副長官は、サミットで採択されるコミュニケには、東シナ海、南シナ海の状況に関する懸念も盛り込まれると述べた。同地域では最近急速に中国による軍事拠点化が進んでいる。

 同副長官は、こうした議論の中で中国という国名が出されたことは事実だと述べたが、コミュニケで名指しで言及することはないとした。

 貿易をテーマとしたセッションでは、TPPについて、安倍晋三首相が、TPPは地域の平和と安定に寄与するものであり、早期発効と参加国の地域の拡大に取り組んでいきたいと発言した。これに対し、各国首脳から、自由貿易は重要で恩恵をもたらすとし、多角的貿易協定の拡大を支持する意見が表明されたという。主要7カ国(G7)として、こうした貿易協定を後押ししていくことが重要だとの認識を共有した。

 また、為替の話は出ていないとした。

 (宮崎亜巳 編集:吉瀬邦彦)

[伊勢/志摩 26日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トランプ氏、対中関税軽減も TikTok売却承認な

ワールド

デンマーク首相、グリーンランド併合を断固拒否 米に

ビジネス

米国株式市場=急落、ダウ1679ドル安 トランプ関

ワールド

関税に対する市場の反応、想定されていた=トランプ氏
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡眠の「正しい関係」【最新研究】
  • 2
    アメリカで「最古の銃」発見...いったい誰が何のために持ち込んだ?
  • 3
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    得意げに発表した相互関税はトランプのオウンゴール…
  • 6
    「ネイティブ並み」は目指す必要なし? グローバル…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 9
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 10
    アメリカから言論の自由が消える...トランプ「思想狩…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 9
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 8
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中