最新記事

サイバー攻撃

ISISが間違ってグーグルと同名の会社にハッカー攻撃

小さな標的ばかり攻撃しているように見えるサイバーカリフ軍の実力は?

2016年3月2日(水)17時00分
アンソニー・カスバートソン

「グーグル・ダウン」 ISISのサイバー軍がネットに投稿した画像 CCA/NEWSWEEK

 グーグルのサーバーをダウンさせると宣言していたISIS(自称「イスラム国」、別名ISIL)のハッカー部隊が、誤って別のグーグルを攻撃したらしい。

 ISISの自称「サイバーカリフ軍(CCA)」は月曜、暗号化されたメッセンジャーアプリ「テレグラム」を通じてグーグルを攻撃すると声明を出した。だが、グーグルのシステムには何の異常も起こらない。

 その代わり、検索エンジン最適化サービスなどを提供する「Add Google Online」のサイトに、ISISのイメージ画像やスローガン、「CCAが乗っ取った」などの文字が表示されていた。バックに流れるISISの「国歌」は、「血も涙もなくお前を殺す、他ならぬアラーのためなら自爆ベルトも付ける」と歌う。

【参考記事】ISISがフェイスブックのザッカーバーグに報復宣言

 サイトを運営しているのはインドの会社で、グーグルとは無関係。グーグル違いだった、というわけだ。

 CCAはAdd Google を攻撃した後、次々と他の会社にも攻撃を仕掛けている。標的はイギリスの小さな太陽光発電会社、日本のダンス教室、ラミネート加工のフロアリング材会社など、行き当たりばったりに見える。

 CCAの狙いは、こうして乗っ取ったサイトをテレグラムを通じて世界に拡散し、新しい戦闘員を勧誘することだ。

【参考記事】ツイッターを締め出されたISISの御用達アプリ

 米議会の顧問も務める軍事コンサルタント、クロノス・アドバイザリーのマイケル・スミスは、攻撃が頻繁になっているのは、CCAが成長しているからだと言う。標的は小さいが、敵にダメージを与える能力ではアルカイダを上回ったという。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア、ドローン生産の大幅増計画 和平に関心なし=

ワールド

米がグリーンランド「侵攻」ならプーチン氏喜ばせる=

ビジネス

日経平均は続落で寄り付く、過熱感を冷ます動き広がる

ワールド

シリア暫定政府、クルド人主要勢力を管理下に 戦闘衝
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰に地政学リスク、その圧倒的な強みとは?
  • 2
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で国境問題が再燃
  • 3
    DNAが「全て」ではなかった...親の「後天的な特徴」も子に受け継がれ、体質や発症リスクに影響 群馬大グループが発表
  • 4
    シャーロット英王女、「カリスマ的な貫禄」を見せつ…
  • 5
    AIがついに人類に「牙をむいた」...中国系組織の「サ…
  • 6
    「リラックス」は体を壊す...ケガを防ぐ「しなやかな…
  • 7
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 8
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 9
    中国ネトウヨが「盗賊」と呼んだ大英博物館に感謝し…
  • 10
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 6
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 7
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 8
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 9
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 10
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中