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反捕鯨

シーシェパード衝突の宣伝効果

狙いは人気ドキュメンタリー番組『鯨戦争』向けの目玉シーンだった?

2010年1月13日(水)14時51分
知久敏之(本誌記者)

 1月6日、環境保護団体シーシェパードが昨年10月に導入した小型高速船アディ・ギル号が、オーストラリア南方の南極海で日本の調査捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」と衝突した。高速船の乗員6人は救助されたが、船首部分が大破。シーシェパードによると、曳航の途中で沈没した。

 シーシェパードは最近、アメリカの人気クイズ番組の元司会者からの寄付などで、ノルウェー製の捕鯨船やヘリコプターを購入。日本の調査捕鯨船の進路を横切ったり、緑色のレーザー光線を照射するなど妨害行動をエスカレートさせている。団体の代表ポール・ワトソンはウェブサイトで、アディ・ギル号の損害額が200万ドルに上ると主張。「大きな痛手だが、クジラ1頭を失うほうがもっと重大だ。今回の件でわれわれの決意はさらに強まった」と述べている。

 強い決意以上にシーシェパードには得るものがあるかもしれない。彼らの活動は、ケーブル局のアニマル・プラネットが放送するドキュメンタリー番組『鯨戦争』で紹介される。08年に始まったこの番組の人気は高く、昨年8月に放送された第2シーズンの最終回は320万人という記録的な視聴者数だった。

 今回の高速船の衝突シーンが、今年夏放送予定の第3シーズンの目玉になることは間違いない。

[2010年1月20日号掲載]

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