疎かにできないアイコンタクト 外国人と打ち解けるコツと握手のマナーとは?
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<2年半にわたって実施されてきた水際対策が緩和されインバウンド需要の回復が期待される日本。外国人との交流のコツを押さえてコミュニケーションのきっかけに。>
10月11日に日本の水際対策が大幅に緩和され、外国人の往来が再開しました。円安も相まって、多くの外国人が日本へ押し寄せることが予想されます。外国人観光客が増えることは日本経済にとってプラスになることはもちろん、日本人が海外に行くことなく、英会話を実践したり、異文化を学ぶチャンスでもあります。
日本を訪れる外国人の多くは日本文化に興味があり、日本人と友だちになりたいと思っています。ところが、日本人の側が「英語が苦手だから」「何を話していいかわからないから」と外国人と交流することをためらってしまうケースが多く見られます。外国人と打ち解けるにはどうしたら良いのか、いくつかコツをご紹介します。
欧米人とのコミュニケーションは「アイコンタクトから」
欧米人はアイコンタクトにとても敏感です。道ばたやエレベーターで人と出会う時、たとえ知らない人でも、目が合えばニコッと笑顔を見せます。アイコンタクトから会話がスタートして友だちになることもしばしばです。見知らぬ人に笑顔を見せるなんて日本の習慣ではちょっと考えられないですが、英語圏では、「私は人と関わることが好きです!」という合図だと思ってください。
反対にアイコンタクトをとらないと「私に関わらないで!」という信号を出していると相手に受け取られてしまいます。そんなつもりではなくても、そう誤解されてしまうのです。それくらいアイコンタクトには重要な意味があります。
アイコンタクトのポイントは、「目が合ったら軽く微笑む」こと。多くの日本人にとってかなり照れくさい表現方法ですから、実践する前に鏡の前で(マスク越しでも伝わるように)「ニッ」と練習してみましょう。
目が合うと相手が軽く微笑んできます。そうしたら「相手の表情に合わせて」自分も笑顔を作ると良いでしょう。歯を見せて大きく微笑む必要はありません。歓迎していますという優しい目つきで、口角を上げて口を左右に広げれば十分です。(マスク越しでも伝わります!)
アイコンタクトが苦手という人は「短いアイコンタクト」を練習しましょう。駅の売店の人、レジの会計の人、レストランのウェイターなど、見知らぬ人に、一瞬でいいですから目を合わせる練習をするのです。余裕ができてきたら、目を合わせて「ありがとう」、「ごちそうさま」など声をかけてみてください。
友だち、職場の同僚、取引先などと会話をしている時もアイコンタクトを練習してみましょう。目を見続けるのが辛いという人は、目線を「三角型」で移動させます。相手の左目、右目、そして鼻と三角形を描くように目線を少しずつ移動させるのです。それぞれの場所を3〜4秒間見続けます。うなずいたり、相づちを打ちながらタイミングを見計らって目線を移動させましょう。