子育てで大切なたった一つのこと
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<親子の信頼関係を構築するゆとりのない現代社会の歪みは「愛情のすれ違い」という形で家庭に浸み出します。まず愛情不足に陥っている子どもの発するサインに気づいてあげること。そして年齢に合わせた愛情補充の方法で「根拠のない自信」を育ててあげましょう>
「自分はできる!」という自信ほど子どもの人生を左右するものはありません、環境の変化にへこたれず、挫折や失敗もバネにできる、そんなメンタルタフネスの根底にあるのは自信です。また性格的にも「自分はできる!」と心から信じられる子は「積極的」で、周囲に対して「開放的」になります。つまり「やる気」と「明るさ」に満ちあふれたたくましい子どもに育つのです。
子どもの人生にはたくさんの試練や困難が待ち受けています。思うようにいかなかったり、嫌な思いをすることは数知れず。挫折や失敗を味わったり、周囲から足を引っ張られることもあるかもしれません。そんな時でも「負けないぞ!」「なんとかなる!」と苦難を乗り越えていくためには、子どもの「自信を大きく育てておくこと」が大切です。
根拠のない自信を育てることが親の仕事
自信には「根拠のある自信」と「根拠のない自信」の二つがあります。根拠のある自信は子ども自身の努力で身につけていくもの。一方の根拠のない自信は、その名の通り、親から与えてもらう自信です。当然、子育てで重視すべきは「根拠のない自信」です。
「根拠のない自信」は、親が子どもを100%無条件に愛して、信じて、受け入れることで育ちます。親から愛情をたっぷり受けて育った子どもは、「自分は大切な存在だ」という自己肯定感と「親は自分を受け入れてくれる」という安心感を持つことができます。この二つが心にどっしりと根ざすことで、失敗を恐れず、 新しいことに挑戦する勇気が育まれるのです。
もちろん大抵の親は子どもを心から愛していると思っています。しかし大抵の子どもは自分は親から愛されていると「実感できていない」のです。子育てに効率主義が入り込んできた現代社会では、ゆっくり時間をかけて子どもに愛情を伝え、親子の信頼関係を構築するゆとりがなくなってしまいました。その結果、親子に「愛情のすれ違い」が起きやすく、それが子育てを難しくしているのです。
愛情不足に陥っている子どもは必ず「サイン」を出しますから親はそれで判断してください。小学低学年までの子どもに見られるサインは、目を合わせない、目が泳ぐ、爪を噛む、落ち着きがない、表情が暗い、口数が減る、母子分離不安が強い、人見知りが激しい、孤独を好む、親より他人に甘える、などです。
以上のようなサインが現れた時は、スキンシップをそれまでの2倍に増やし、親子で遊ぶ時間を2倍に増やし「愛情の補充」を行ってください。