最新記事

心理学

平然と他人に責任を転嫁しがちな「誇大型ナルシスト」の特徴

Narcissists Are Less Likely To Get Depression

2019年11月15日(金)17時30分
カシュミラ・ガンダー

一方、今回の研究に関わっていない立場で本誌の取材に応じたアメリカの心理学者ステファニー・クリスバーグによれば、「この研究ではナルシシストが精神的に強く、自信家で粘り強く、発明や創造、指導に適している可能性が示された」。実際、「アップル創業者の故スティーブ・ジョブズをナルシシストに分類する人もいる」そうだ。

誇大型のナルシシストは批判や失敗にも落ち込まず、平然と他人に責任を転嫁しがちだ。今回の研究はそういう事実と符合するとクリースバーグは言う。

とすると、今の世界で最強のナルシシストはアメリカの現役大統領かもしれない。

【参考記事】精神医学の専門家が危惧する、トランプの「病的自己愛」と「ソシオパス」


20191119issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

11月19日号(11月12日発売)は「世界を操る政策集団 シンクタンク大研究」特集。政治・経済を動かすブレーンか、「頭でっかちのお飾り」か。シンクタンクの機能と実力を徹底検証し、米主要シンクタンクの人脈・金脈を明かす。地域別・分野別のシンクタンク・ランキングも。

[2019年11月19日号掲載]

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米EV税控除、一部重要鉱物要件の導入2年延期

ワールド

S&P、トルコの格付け「B+」に引き上げ 政策の連

ビジネス

ドットチャート改善必要、市場との対話に不十分=シカ

ビジネス

NY連銀総裁、2%物価目標「極めて重要」 サマーズ
今、あなたにオススメ

RANKING

  • 1

    マフィアに狙われたオランダ王女が「スペイン極秘留…

  • 2

    元ファーストレディの「知っている人」発言...メーガ…

  • 3

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 4

    「これからは女王の時代」...ヨーロッパ王室の6人の…

  • 5

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 1

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 4

    「見せたら駄目」──なぜ女性の「バストトップ」を社…

  • 5

    元ファーストレディの「知っている人」発言...メーガ…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 3

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 4

    キャサリン妃とメーガン妃の「本当の仲」はどうだっ…

  • 5

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:世界が愛した日本アニメ30

特集:世界が愛した日本アニメ30

2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている