地中海式ダイエットの食事法が女性の脳卒中リスクを下げる? 研究結果
良質なオリーブオイルが要(写真はイメージです)MarianVejcik-iStock
<ダイエット法として知られる地中海式の食事法が40歳以上の女性の脳卒中リスクを低下させる可能性があるという研究結果が発表された>
ギリシャ、イタリア、スペインといった地中海沿岸地域の食生活がしばらく前から注目を集めている。地中海の食事と言えば、オリーブオイル、豆類、野菜、乳製品、魚介などを駆使した料理が挙げられるが、このほど、地中海スタイルの食事が脳卒中のリスクを下げる可能性があるという研究結果が明らかになった。
ペネロペ・クルスら海外セレブも実践
そもそも地中海式の食事スタイルは、欧米ではダイエット法のひとつとして知られている。
地中海式ダイエットとは、地中海沿岸に住まう人たちの食生活にならい、オリーブオイル、果物、野菜、ナッツ、豆類、穀類、低脂肪の乳製品を毎日摂取し、週に2~3回は魚やチキン、卵といった動物性タンパク質をとる食事法だ。
米や麺類といった炭水化物も食べて良く、極端なカロリー制限をする必要もない。水を多くとることが推奨されているが、アルコールなら赤ワインを適量、食事と一緒に飲んでといいとされている。
特別な運動も不要なので、比較的ストレスを感じることなく続けやすいダイエット法で、単に痩せるというより、太りにくい体質に改善される点が特徴と言われている。
ペネロペ・クルスなど海外セレブの間にも実践者が多く、米国の雑誌「USニューズ&ワールド・レポート」では、2018年度版ベストダイエットのランキングで1位に選出されている。
良質なオリーブオイルを毎日適量とる
その地中海式ダイエットの要となるのが、オリーブオイルだ。
オリーブオイルに含まれる不飽和脂肪酸のオレイン酸は、悪玉コレステロールを減らす働きや脂肪燃焼効果が期待できるなど、様々な効能が明らかにされている。
日本でもオリーブオイルは広まってきたが、朝食のトーストに、バターの代わりにオリーブオイルをつけて食べるなど、毎日使っている油をオリーブオイルに切り替えることで手軽に食事に組み込むことができると言えるだろう。