コラム
私的映画論 森達也
私的映画論 森達也

タイトルもストーリーも奇妙だけど、甘さと苦みの配合が絶妙な『ガープの世界』

<1983年の公開当時、ジョージ・ロイ・ヒル監督の新作なら絶対に見逃せないと考えた。僕の周囲ではあまり評判はよくないが......> 日本で

2025.01.23
私的映画論 森達也

ナチスへの復讐劇『手紙は憶えている』とイスラエルをめぐるジレンマ

<ユダヤ人迫害への後ろめたさから戦後の西洋世界はイスラエルの加害を強く批判できない。そのジレンマを反転させながらクリアした映画が『手紙は憶え

2025.01.17
私的映画論 森達也

和歌山県太地町のイルカ漁を告発した映画『ザ・コーヴ』は反日なのか?

<2010年の公開時に上映中止騒動が起きた『ザ・コーヴ』。「プロパガンダ映画」と批判する人は多いが、表現の本質はプロパガンダだ> 僕が監督し

2024.12.21
私的映画論 森達也

統合失調症の姉と、姉を自宅に閉じ込めた両親の20年を記録した『どうすればよかったか?』

<医師で研究者でもある父と母は姉の病気をかたくなに認めず、長年自宅に閉じ込めた――「どうすればよかったか?」に答えはあるのか> ときおり電車

2024.12.07
私的映画論 森達也

偶然が重なり予想もしない展開へ......圧倒的に面白いコーエン兄弟の『ファーゴ』

<明確な悪人が登場せず、人間の複雑さを見せてくれる『ファーゴ』はテレビシリーズもいい> 公開は1996年。僕がオウム真理教信者のテレビドキュ

2024.11.22
私的映画論 森達也

韓国スパイ映画『工作』のような国家の裏取引は日本にもある?

<北朝鮮に潜入した韓国スパイが主人公の『工作 黒金星と呼ばれた男』が描いているのは、陰謀論か> 『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ば

2024.10.31
私的映画論 森達也

無罪確定の袴田巖さんを22年取材した『拳と祈り』は1つの集大成

<『拳と祈り』は巌さんや秀子さんの素顔を捉えたウェルメイドなドキュメンタリー。再審無罪が確定した今、捜査機関による証拠捏造について明らかにす

2024.10.19
私的映画論 森達也

『シビル・ウォー』のテーマはアメリカの分断だと思っていたが......

<『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のアレックス・ガーランド監督は政治的な寓話よりも、エンタメ色を強調したかったようだ> 映画を映画館で観

2024.10.12
私的映画論 森達也

台湾映画『流麻溝十五号』が向き合う白色テロという負の歴史

<台湾の白色テロ時代の政治的迫害を描く『流麻溝十五号』には、負の歴史を大切にし、語り継ごうとする姿勢がある> 台湾で1947年に起きた2.2

2024.09.10
私的映画論 森達也

アメリカでヒットした『サウンド・オブ・フリーダム』にはQアノン的な品性が滲む

<昨年の全米興行収入でトップ10入りした『サウンド・オブ・フリーダム』を見て驚いたのは、その荒唐無稽さと最後のクレジットロール> 生身の素材

2024.08.30
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 2
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? 専門家たちの見解
  • 3
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」で記録された「生々しい攻防」の様子をウクライナ特殊作戦軍が公開
  • 4
    AI相場に突風、中国「ディープシーク」の実力は?...…
  • 5
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    トランプのウクライナ戦争終結案、リーク情報が本当…
  • 8
    フジテレビ局員の「公益通報」だったのか...スポーツ…
  • 9
    天井にいた巨大グモを放っておいた結果...女性が遭遇…
  • 10
    トランプが言った「常識の革命」とは何か? 変わるの…
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵を「いとも簡単に」爆撃する残虐映像をウクライナが公開
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ…
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 7
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 8
    いま金の価格が上がり続ける不思議
  • 9
    軍艦島の「炭鉱夫は家賃ゼロで給与は約4倍」 それでも…
  • 10
    電気ショックの餌食に...作戦拒否のロシア兵をテーザ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 6
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 7
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中