コラム

中東徒然日記 酒井啓子

イラク・ファッルージャ奪回の背景にあるもの

<イラク政府はISに支配されていた主要都市ファッルージャの奪還作成を開始。しかしその目的は、統治能力を失ったアバーディ政権が国内外からの信用

2016.05.27

ザハ・ハディードの死

 世界的建築家、ザハ・ハディード女史が亡くなった。  2020年東京オリンピックの新国立競技場建設計画を巡るごたごたで、日本での訃報の伝わり

2016.04.01

エジプト・イタリア人学生殺害事件を巡る深刻

 3月、卒業の時期になるといつも思い起こすエジプト映画がある。名監督ユースフ・シャヒーンの1999年の作品、「他者」だ。冒頭、亡くなる4年前

2016.03.15

イラク:前門のIS、後門の洪水

 昨年末、「イスラーム国」(IS)から西部のラマディを奪回して勝利の報に酔いしれたイラクのアバーディ首相だが、今年一月、思わぬ敵に直面してい

2016.02.05

サウディ・イラン対立の深刻度

 サウディアラビアでのシーア派宗教指導者ニムル師の処刑、在テヘラン・サウディ大使館への抗議の暴徒化、イラン・サウディ間の国交断絶、親サウディ

2016.01.06

イラク・バスラの復興を阻むもの

 27年振りに、イラク南部の最大都市、バスラに行った。  イラク戦争後、日本研究に取り憑かれた熱心なイラク人の学者がいて、彼と日・イラクの

2015.12.26

パリとシリアとイラクとベイルートの死者を悼む

 先週、かつて日本に留学していたというシリア人の女性が、来日していた。留学から戻って、ダマスカス大学で日本語教師をしていたのだが、内戦と化し

2015.11.16

「名前はまだない」パレスチナの蜂起

「イスラーム国」やシリア難民のヨーロッパ流入、ロシアのシリア内戦への介入など、数々の戦争報道が飛び交うなか、イスラエル・パレスチナの話題はす

2015.10.27

軍では効かない中東の紛争解決

 この週末、筆者が勤務する千葉大学で、日本政治学会の年次大会が開催された。会員ではないのだが、開催校としてホスト側の立場を利用して、いくつか

2015.10.12

シリア難民を内戦予備軍にしないために

 9月5日にメルケル首相が「シリア難民を受け入れる」という感動的な決断をして1週間経って、ドイツは再び難民の流入を抑える方向に転じた。物理的

2015.09.17
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット騒然の「食パン座り」
  • 3
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪んだ認知
  • 4
    壁に「巨大な穴」が...ペットカメラが記録した「犯行…
  • 5
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 6
    女性が愛馬に「後輩ペット」を紹介...亀を見た馬の「…
  • 7
    韓国新大統領にイ・ジェミョンが就任 初日の執務室で…
  • 8
    脳内スイッチを入れる「ドーパミン習慣」とは?...「…
  • 9
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 10
    ガザに向かうグレタ・トゥーンベリの支援船から救難…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシストの特徴...その見分け方とは?
  • 4
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 5
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 6
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 7
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 8
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 9
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 10
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 7
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 8
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 9
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 10
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中