World Voice

東欧のシリコンバレー

Hiroshi Shibata|ウクライナ

ウクライナで開発、UI/UXデザイン全てを行ったAIサービスのプロダクトKabukura.aiが2024年新年早々始動‼️

昨年2月24日のロシアの軍事侵攻以来日本を含む世界各国で支援の動きが続いているがその「東欧のシリコンバレー」「隠れたIT大国」であるウクライナで開発されたKabukura.ai(法人登記:米国デラウェア州)が2024年1月8日にサービス・ローンチを予定している。このサービスは株式投資家がそれぞれ情報を交換し、交流できるサブスクリプション形式のオンライン情報プラットフォームと自らを定義している。既存のsnsの問題点(後述)を克服し、多くのユーザーにとって、快適で有益で情報共有ができる次世代のsnsを目指す。

来年(2024年)1月、新NISAが始まり、日本人の株式投資への関心が急増する見込みだ。高インフレを経験している米国をはじめとする海外では預貯金は一般的でなく個人は自己責任で投資情報を判断し、資産を防衛し運用するのが普通で、これが海外株、特に米国株の長期上昇の要因だ。来年1月の新NISAを契機に、多くの証券会社が日本市場へ参入しており多くの日本人個人投資家も投資を始める見込みだ。

ソーシャル・メディア上ではKabukura.aiのTVコマーシャルは作詞、作曲、ボーカル、動画、ナレーションなど全てが最先端の生成AI技術を駆使して作成(下記)した同社のCMが話題となっている。これは本物の企業サービスのCMとして生成AI100%のものとしてははなんと人類初とのことだ。

(作詞、作曲、ボーカル、動画、ナレーションは全て生成AIによる人類初のTV CM。動画再生は下記画像をクリック)

kabukura_space3-Cover.jpg

(作詞、作曲、ボーカル、動画、ナレーションは全て生成AIによる人類初のTV CM。動画再生は下記画像をクリック)

midjourney2023._Create_a_8K_HD_ultra_high-resolution_photo_of_c_cd5782e3-b81b-420f-befc-d1f2f8f83c5a.png

ウクライナ発のスタートアップ、グローバル企業およびユニコーン企業、ITアウトソーシング企業のほとんどは従来米国などウクライナ国外に登記し、ウクライナ企業であることを明言していなかった。ほとんどの人はこれらの企業がウクライナ発と知らないのは悲しいことに実はウクライナ人自身がそれを隠している部分も正直あるようだ。しかしKabukura.aiはそれを逆に最初から全面に押し出し、ウクライナ技術のアピールとウクライナ支援を継続的に行う企業という事を明言している点が特徴。Kabukura.aiのコアの開発およびUI/UXデザインは全てウクライナでウクライナ人のチームで行われた。余談だが筆者はウクライナの日本におけるイメージを従来の「チェルノブイリ、2014年にクリミアとドンバスを取られた交戦中の国、美女が多い国」というものから史上初めて「東欧における一大IT大国」に変え現在もTV、講演、主要マスメディア等を含む様々なメディアでウクライナ支援を続けている。

以下にKabukura.aiの特徴と既存のsnsの問題点を挙げてゆく:

まずは、既存のsnsの問題点を挙げると以下になるだろう。

・広告モデル

既存のsnsは、広告モデルを採用している。広告モデルでは、無料でサービスを使える代わりに、大量の広告が流れる仕組みになっている。プラットフォーマーは、ユーザーに大量の広告を見せることで利益を上げる。そのため、ユーザーの閲覧履歴はデータとして収集され、アルゴリズムに基づいて、コンテンツがレコメンドされるようになった。その結果、自分のフォローしていないアカウントの投稿や広告が大量に表示されるようになってしまった。こうして、既存のsnsは情報交換の場所としての機能を失い始め、ユーザーに広告を見せることが最優先の場所になってしまった。

・PV至上主義

既存のsnsでは、広告主は、なるべくユーザーに目に広告が触れることを望んでいる。そのため、自然と、インプレッション数が多いユーザーが優遇され、結果として、過激な発言や誹謗中傷すれすれの発言で、注目を集め、フォロワー数を伸ばすということが横行している。しかし、フォロー数が多いユーザー、バズらせるのが上手いユーザーの発言が常に正しいとは限らない。既存のsnsは、フェイクニュースや陰謀論、さらに誹謗中傷が蔓延する場所になっている。

・成長の鈍化

さらに、既存のsnsでは、ユーザーの伸びが鈍化しはじめ、今からフォロワー数を伸ばすのは難しくなり始めている(昔はX(旧Twitter)で公式にフォロワーを購入可能だった)。そして、もともとフォロワー数が多かったアカウントにだけ有利な設計になっている。

kabukura.aiの特徴

続いて、新しいsnsプラットフォームであるkabukura.aiの特徴を列挙していく。

・サブスクリプションモデルと広告の排除

kabukura.aiでは、広告モデルは採用せず、サブスクリプションモデルを採用。サイト内では、ユーザーの投稿だけが表示され、広告やアルゴリズムに基づいたレコメンデーションなどの不要なものは、一切ない。必要な情報を瞬時にコミュニティ全体で共有することが可能。

・新しいチャンス

kabukura.ai には、フォローという仕組みがない。全員の投稿を全員が見ることになる。その代わりに、カテゴリーがあり投稿はカテゴリーごとに表示される。kabukura.aiは、現状インフルエンサーでなくても、良い投稿をすれば、大量のインサイトを得るチャンスが開かれている。

・コミュニティにとって迷惑なユーザーを排除できる

kabukura.aiでは、誹謗中傷、有名人の偽物、投資詐欺などの有害アカウントは、運営が一括してbanする。既存のsnsは、無料でいくらでもアカウントを作成できるうえに、会員数が多くなりすぎて、悪質なアカウントに対して、十分に対処できていない。(下記リンクの記事参照)

さようならTwitter!--歴史を振り返ると見えてくる、2024年"SNSの新潮流"

lxgV2YXl.jpeg

https://x.com/agoraitconsulti/status/1740620465033674812?s=20

・特定のテーマに絞ったコミュニティ

kabukura.aiは、株式投資に特化したsnsである。テーマを絞ることで、近い興味関心、近い価値観の人とつながることが可能。

・スッキリしたUI/UX

kabukura.aiのデザインそして公式ブランド・アンバサダーはあの日本一有名なウクライナ人女性インフルエンサーとして有名なウクライナのデザイナー、エレナちゃん)が担当。

Kabukura.ai

kabukura.aiは、広告モデル・PV至上主義といった既存のsnsの問題点を克服し、多くのユーザーにとって、快適で有益で情報共有ができる次世代のsnsを目指す。運営は来年新NISAの開始とともに日本人の大幅な株式市場へ対する関心度が高まることでこのプラットフォームの価値も増大し、またロシアの侵略を受け困難を極める「東欧のシリコンバレー」であるIT大国ウクライナへの支援にもなると太鼓判を押す。

2023年12月30日現在β版テスト中で限定ユーザーのみ受付中。2024年1月8日よりサービス開始予定。リンクは以下の画像をクリック:

GCEfSBxXMAA4vo7.jpeg

 

Profile

著者プロフィール
Hiroshi Shibata

Ago-ra IT Consulting及びEE Technologies代表、ITウクライナ協会日本市場担当、日宇複数企業の顧問、代表を兼務。米国、豪州の大学を卒業後、欧米の外資系金融3社のテクノロジー部でアルゴリズム取引開発に10年以上従事。'02年の学生時代に創業。'16年に欧州へ拠点 を移す。世界8か国に在住経験あり。現在キエフにて日本企業向けオフショア開発コンサル業および現地IT企業の日本向けマーケティングを支援。妻はウクライナ人。

Twitter: @agoraitconsulti

Youtube: https://www.youtube.com/channel/UCg2ls_3N96MCtF3z9dYYpIw

note: https://note.com/hiroshishibata

あなたにおすすめ

あなたにおすすめ

あなたにおすすめ

あなたにおすすめ

Ranking

アクセスランキング

Twitter

ツイッター

Facebook

フェイスブック

Topics

お知らせ