真の狙いは「世界支配」...トランプを「神に選ばれし者」と信じるキリスト教右派の集会を覗いてみたら【潜入ルポ】

Trump as God’s Chosen One

2024年10月22日(火)18時11分
モリー・オルムステッド(スレート誌記者)

新カリスマ運動の集会で指導者たちの話に耳を傾ける福音派の信者ら

新カリスマ運動の集会で指導者たちの話に耳を傾ける福音派の信者ら。彼らにとって、「神に選ばれた」トランプを再選させることは自分たちの使命だ(次ページ以降の写真も同じ集会から) MOLLY OLMSTEADーSLATE

ウォルナウの教えに強く共鳴しているのは「新カリスマ運動」の担い手たち、つまり意味不明な「異言」(話者が知らない言語)で祈り、聖霊が授ける予言や癒やしを信じている一部の福音派の信徒たちだ。

最終的には世界支配を狙う

彼らの多くが今も「盗まれた選挙」と呼ぶ前回の大統領選から4年。ウォルナウとその追随者たちは今度こそ「神に選ばれしトランプ」を勝たせようと、手段を選ばぬ構えだ。筆者はその運動の行方を見極めるためにミシガン州にやって来た。


テント集会の1日目、集会が開かれる地元の教会のドライブウエーに車を乗り入れると、満面の笑みを浮かべた子供たちと女性たちが「あなたが来てくれて、イエス様は大喜びです」などと書いた、色とりどりの手作りのサインで迎えてくれた。

駐車待ちの車の長い列ができていて、ボランティアがそばの空き地に誘導してくれたものの、車を止めるまでに13分もかかった。

会場であるフラッドゲート教会は、アトランティック誌の記事によると、この地域では声高な政治的主張で知られる。教会員の圧倒的多数は新参者で、新型コロナウイルスの猛威を否定する牧師のビル・ボリンの妄言に共感して集まった人たちだ。

ボリンはアトランティック誌の取材に応え、「うちの教会の多くのメンバー」が2021年1月6日の連邦議会議事堂襲撃に参加するため首都ワシントンに向かったと話している。

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

レバノン、イスラエルの攻撃で70万人が避難生活=ユ

ビジネス

アサヒGHD、25年1-9月期は26.2%減益 シ

ビジネス

NZ航空が運賃引き上げ、中東紛争の影響でジェット燃

ビジネス

前場の日経平均は大幅反発、原油価格下落を好感 中東
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目のやり場に困る」密着ウェア姿がネットを席巻
  • 4
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 5
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ル…
  • 6
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 7
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    プーチンに迫る9月総選挙の暗雲
  • 10
    なぜ脳は、日本的「美」に反応する? 欧米の美とは異…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 6
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中