最新記事
海洋生物

シュノーケリング中の女性を一瞬で真顔にした「巨大海洋生物」とは? 「超至近距離」での遭遇シーンが話題に

Woman Trying to Film 'Cute Video' in Bali Has Unexpected Underwater Visitor

2024年7月30日(火)21時00分
スー・キム
シュノーケリング

(写真はイメージです) clicjeroen-Pixabay

<突如その存在に気付いて驚きを隠せない女性。動画を見たユーザーたちの反応は意外にも...>

インドネシアの海で「巨大」なマンタと、驚くほど至近距離で遭遇した女性をとらえた動画がTikTokで広まっている。

【動画】パニック不可避! ものすごく大きくて、ありえないほど近い「巨大な海洋生物」との遭遇シーン

この動画は@travelwithsahanがアップしたもので、7月4日の公開以来、視聴回数は550万回に上っている。投稿者がのちにコメントしたところによれば、撮影地はインドネシア・バリ島沖にあるペニダ島だという。

動画には、シュノーケリングの装備を着用した女性が、船のすぐそばでターコイズブルーの波打つ海にぷかぷか浮かぶ様子が映っている。

数秒後、マンタと思しき動物が無警戒の女性に向かって滑らかに接近してくる。マンタが彼女の腕を通過したように見えたその瞬間、驚いた女性は大慌てで泳いで逃げようとする。

動画に添えられたキャプションにはこう書かれている。「マンタがこれほど近くに来るなんて予想していませんでした。ただ、いい動画を撮ろうとしていただけなんです」

マンタは危険? 生態は?

女性が仰天したのは無理もないが、マンタは無害な動物だ。遭遇しても、それは餌になる動物プランクトン──海に浮かぶ小さな海洋動物──を探しているだけだと、米海洋大気庁海洋漁業局(NOAA NMFS)のウェブサイトにある2022年4月の記事では説明されている。

ジャイアントマンタ(オニイトマキエイ)は横幅が26フィート(約8メートル)にもなり、エイの仲間としては世界最大の種だ。「ジャイアントマンタは単独で行動する傾向があるが、クリーニングステーション(小魚などに体の掃除をしてもらう場所)や、採餌と交尾の際には群れをつくる」とNOAA NMFSは述べる。

同局はまた、「採餌の際には水深10メートル未満の浅い海に集まっているのが目撃されることがある。しかし、(追跡用の)タグを使用した研究によって200〜450メートルのところまで潜ることが分かっており、1000メートルを超える深さまで潜る能力があることも示されている」とも語っている。

ジャイアントマンタは米国の「種の保存法」に基づいて、2018年から絶滅の恐れのある種に指定されている。主な脅威は商業漁業だ。「彼らは移動性が高く、相当に動き回る。移動先の海域と生息する海域の両方で保護される必要がある」と、NOAA NMFSは述べる。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国万科、債権者が社債償還延期を拒否 デフォルトリ

ワールド

トランプ氏、経済政策が中間選挙勝利につながるか確信

ビジネス

雇用統計やCPIに注目、年末控えボラティリティー上

ワールド

米ブラウン大学で銃撃、2人死亡・9人負傷 容疑者逃
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 3
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 4
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 5
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 6
    極限の筋力をつくる2つの技術とは?...真の力は「前…
  • 7
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    大成功の東京デフリンピックが、日本人をこう変えた
  • 10
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 9
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 10
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中