最新記事
動物

大型サメが運転中のボートを「襲撃」...しかし乗船中の女性が「素手」で撃退! 衝撃のバトル映像

Woman Pushing 'Biting' Shark Away From Boat With Bare Hands Shocks Internet

2024年6月21日(金)21時11分
マリア・アズーラ・ヴォルペ
ボートに襲い掛かったサメをダイバーが素手で撃退

wildestanimal/Shutterstock

<ボートを襲撃したサメをダイバーの女性が撃退する動画が話題。人が襲われる件数は多くはないが、危険な動物であることに変わりはない>

サメ専門のプロダイバーが公開した動画が、インターネットを騒然とさせている。彼女が乗っているボートに接近し、船体に噛みつこうとしている巨大なイタチザメに素手で応戦し、撃退してしまったのだ。サメが急激に体を反転させて、彼女の手に噛みつこうとしているようなシーンもある。

■【動画】絶対に真似しないで! ボートに襲い掛かった「大型サメ」を、女性ダイバーが「素手」で撃退する衝撃シーン

5月にこの話題の動画を投稿したのは、TikTokユーザーの@andriana_marineだ。動画には、イタチザメがボートのエンジン付近に寄ってきて、鋭い歯でエンジンを破壊しそうに見える様子が映っている。

すると、ダイバーはすぐさま、素手でサメを押し返しながら、「このエンジンは高価なんだから近寄っちゃダメ」と軽口を叩いている。

動画には、次のようなキャプションが添えられている。「イタチザメがボートのエンジンを何度も噛む......。手で押し返したら癇癪を起こした」。画面の下には「私はプロのサメダイバー。真似はしないでね」と書かれている。

サメと言えば、目を見張るような大きさと鋭い歯をもち、動物界で最も危険な生き物のひとつに数えられる。とはいえ、体の大きなこの魚は、何かと誤解されてもいる。

たしかにサメは人間に危険を及ぼしかねない存在ではあるが、統計を見ると、挑発されていないのに人間を襲うケースは年間でわずか69件ほどだ。ほかの動物による襲撃と比べ、さほど多いわけではない。

統計データベースのStatistaによると、1年間に最も多くの人間を殺している生物は、(マラリアを媒介する)蚊で、2022年には全世界で100万人以上が蚊によって命を落としている。2位はヘビで、死亡者は10万人、3位はイヌで3万人だ。

サメよりも、(感染症を媒介する)カタツムリやサシガメやハエ、ハチ、さらにはサナダムシのほうが、毎年多くの人を死に追いやっている。とはいえ、サメは野生動物であり、予測も不可能だ。ダイビング専門家でもない限り、サメには近寄らず、どのようなかたちであれ、触れ合わないようにしよう。

「サメをネコみたいに扱っている」「オールを使うべき」

この動画はTikTokに投稿されるや否や、多くの人に視聴されている。現時点では、再生回数が702万回で、いいねが61万4000個がついている。

TikTokでは「彼女はサメを、まるでネコか何かのように扱っている。自分なら、びびって逃げ出しちゃう」「手を失う最高の方法だ。せめてオールか網を使おうよ!!! お願いだから」といったコメントが寄せられた。

ほかにも、「(サメとダイバーのやり取りが)かわいい! 彼女は、サメと本当に心を通わせ合っている。サメがみんな悪いヤツというわけじゃない。サメより、シカのほうがたくさんの人を殺している」「このサメの態度はとても魚っぽい。うちで飼っている魚も、同じような雰囲気だ」などの意見も寄せられた。

本誌は、TokTokのコメント欄を通じてandriana_marineにコメントを求めた。この件の詳細は確認が取れていない。
(翻訳:ガリレオ)

20250121issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む


※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲うウクライナの猛攻シーン 「ATACMSを使用」と情報筋
  • 4
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 5
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさ…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 8
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    雪の中、服を脱ぎ捨て、丸見えに...ブラジルの歌姫、…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中