最新記事
野生生物

「自然は残酷だ...」動物園でクマがカモの親子を捕食...止めようと叫ぶ子どもたち

Bear Eats Duck Family in Front of Kids in Zoo Video: 'Train Wreck'

2024年5月7日(火)14時50分
ロビン・ホワイト
(写真はイメージです) mana5280-Unsplash

(写真はイメージです) mana5280-Unsplash

<ウッドランドパーク動物園で、ヒグマのジュニパーが子供たちの目の前でカモを捕食する瞬間が撮影された>

動物園のクマが、子供たちの目の前でカモの親子を平らげるショッキングな瞬間が撮影された。

【動画】「自然は残酷だ...」動物園でクマがカモの親子を捕食...止めようと叫ぶ子どもたち

米ワシントン州シアトルのウッドランドパーク動物園。池を泳ぐカモの親子を目で追っていたメスのヒグマ「ジュニパー」が、水に飛び込んだ。

突然の出来事だった。餌を見つけたジュニパーの前には観客の子供たちがいた。クマを止めようと叫ぶ人たちの声も動画に収録されている。

「ああ」という声が上がった。ジュニパーがカモに狙いを定めている。ガラスをたたいて、水に入ったジュニパーの気をそらそうとする観客もいる。

ジュニパーは泳いでカモの親子に近付くと、1羽をつかまえ、たちまち平らげた。続いてもう1羽を捕らえ、ガラス越しに見詰める子供たちの目の前で食べ続けた。

この動画は4月23日にTikTokに投稿された。娘の誕生日に動物園へ行ったという投稿者のレイチェルは、「娘の誕生日にナトジオ(ナショナル・ジオグラフィック)の衝撃の瞬間。ありがとう、ジュニパー!」と書き込んでいる。

ソーシャルニュース配信のストーリーフルによると、レイチェルは最初のうち、「あんなに活発なクマが見られて興奮していた」という。ところがやがて「ジュニパーがおやつを狙っている」ことに気付いた。

子供にとってはストレスだったが、動物のありのままの姿が見られたことは素晴らしいとレイチェルはストーリーフルに語っている。幸い、子供の心に傷が残ることはなかったという。

ジュニパーは親をなくしてアラスカ州アンカレジで1匹でさまよっているところを保護され、ウッドランド動物園にやって来た。

実はウッドランド動物園では過去にも同じことが起きている。2023年に撮影された別の動画にも、恐らく同じ場所で子ガモをむさぼるクマが映っていた。

目の前で子ガモを餌にするクマの姿に、子供たちは怖がって悲鳴を上げている。

これもジュニパーだったのかどうかは分からない。

ヒグマは雑食性で、肉だけでなくさまざまな植物を食べる。非常に長く強靭な爪で大きな獲物を捕まえるだけでなく、場当たり的な猟もする。つまり、常に手軽な餌を探している。そうしたヒグマにとって、弱くて捕まえやすいカモは格好の餌になる。

(翻訳:鈴木聖子)

ニューズウィーク日本版 日本時代劇の挑戦
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年12月9日号(12月2日発売)は「日本時代劇の挑戦」特集。『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』 ……世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』/岡田准一 ロングインタビュー

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

エアバス、今年の納入目標引き下げ 主力機で部品不具

ビジネス

バイナンス、共同創業者イー・ハー氏とテン氏の二重指

ビジネス

英HSBC、ネルソン暫定会長が正式に会長就任 異例

ワールド

ハマスが2日に引き渡した遺体、人質のものではない=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
  • 2
    大気質指数200超え!テヘランのスモッグは「殺人レベル」、最悪の環境危機の原因とは?
  • 3
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が猛追
  • 4
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 5
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 6
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 7
    若者から中高年まで ── 韓国を襲う「自殺の連鎖」が止…
  • 8
    海底ケーブルを守れ──NATOが導入する新型水中ドロー…
  • 9
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 10
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 3
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 10
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中