ふるさと納税のBTSジミンを超えた? ジミン父は釜山の「ラーメン天使」だった!
父に負けた? BTSのジミン REUTERS/Yiming Woo
<ファンと一緒に寄付活動を行う韓流スターは多いがジミンの場合は>
K-POPや韓流スターのニュースでときどき目にするのが、スターによる寄付の話題だ。最近では少女時代のリーダー、テヨンが1億ウォン(約1,100万円)を児童養護施設に寄付したことが話題になった。
そんななか、今度はBTSのメンバー、ジミンの父親が釜山で「ラーメン天使」として知られる篤志家だったことが明るみになり注目を集めている。SBSなど韓国メディアが報じた。
身元がバレたらタダじゃおかない!
ジミンは同じBTSのジョングクとともに釜山生まれの釜山育ち。そのため、母校である釜山回東小学校の卒業生に中学入学のための制服費用を援助したり、釜山広域市教育庁に1億ウォンを寄付するなど、地元を中心とした寄付活動を行っている。寄付をする際には特にメディア向けの発表などもしないため、数カ月遅れて寄付を受けた学校や団体からメディアに伝わることがほとんどだ。
そんな息子の姿に刺激を受けたのか、ジミンの父もこっそりと寄付活動を行っていたことが明らかになった。
釜山市南区は、ジミンの父親が2020年9月から最近まで、同地区の低所得者層を支援するため、ラーメン5250箱とツナ缶ギフトセット100箱などを寄付していたことを発表した。金額に換算すると約7595万ウォン(約836万円)に相当するという。
ジミンは南区出身ではないが、父親が現在南区でカフェを経営している。そのためジミンの父親は南区に最近まで8回にわたってラーメンなどの食料品を寄付したという。南区の関係者は「食べ物がなくて食事に事欠くような住民がいないようにこの食料品を使ってくれ、と寄付してくれた。ラーメンボックスを直接トラックに積んできて、区役所に下ろして置いていった」と話した。
またジミンの父親は南区以外に沙上区(ささんく)にも昨年12月に同様の寄付を行っていた。対応した行政福祉センターの職員に対し「寒い冬を過ごすのが大変な貧しい人々への手助けになることを望む」と寄付の意思を伝え、また「もし身元が明らかになるようなことがあれば、寄付した品物をすべて返してもらう」と告げて、匿名で寄付することを念押ししていたそうだ。そのため、関係者はジミンの父親のことを「ラーメン天使」というニックネームをつけて呼んでいたという。
支援先となった沙上区の毛羅3洞の首長は「景気悪化で支援が減ってきたところで、今回の寄付は社会的弱者に恵みの雨だ。独居老人やヤングケアラーの世帯など支援が必要な家庭に有難く伝える」と語っていた。
ちなみにジミンもつい最近、8月に釜山市南区にふるさと納税で500万ウォン(約55万円)を寄付した。韓国のふるさと納税(正式名称は故郷愛寄付金)は寄付の上限額は年間500万ウォンと定められている。ジミンは「返礼品を受け取るのが困難なために使って欲しい」として寄付の意思を明らかにしたという。