最新記事
ロシア

相手の発言中に上の空、話し方も...プーチン大統領、「会談中の異変」を受けて「認知症」説が再燃

Putin's Bizarre Memory Lapse Sparks 'Dementia' Rumors

2023年7月23日(日)07時10分
ブレンダン・コール
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(7月11日) Sputnik/Alexander Kazakov/Kremlin via REUTERS

<相手の子供の年齢を聞いた直後に、全く違う年齢を語り始めるロシアのプーチン大統領。映像を見た人から様々な意見が飛び交う事態に>

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が公の場で見せた「異変」に、注目が集まっている。ウクライナ侵攻が始まって以来、健康状態について様々な噂が絶えないプーチンだが、今回は「認知症」が疑われる場面があったというのだ。映像でも、そのシーンを確認することが可能だ。

■【動画】「認知症」説が再燃するきっかけになったプーチンの仕草と発言...「会談中の異変」映像

プーチンについては、がん、パーキンソン病、さらには認知症と噂されたこともあるが、クレムリンは一貫して「大統領は健康」だと主張してきた。

だが、またもやこの憶測が再燃するきっかけになったのが、7月19日に行われた市民のビジネスアイデアの開発を支援する非営利団体「ロシアは可能性の国」の会合で撮影された映像だ。

ロシアとウクライナについて様々な投稿を行うブロガーのウリアナ・ヤパロワは、プーチンがニジニノブゴロド市副市長のイワン・シュトックマンと会談している映像をTwitter上で共有した。この中でシュトックマンは、パン屋で働いていた自分がITビジネスを立ち上げるに至った経緯など、これまでの自身の経歴をプーチンに話している。クレムリンのウェブサイトでも、90分以上にわたる会談の記録と映像が公開中だ。

軍服姿のシュトックマンは、経営コンペティションで成功したのを契機に副市長の地位に上りつめ、IT、観光、事業開発などを担当するようになったと語った。しかし彼はその後、息子とダーチャ(別荘)のベンチに座っていた時、愛国心が高まったのだと話す。「国の未来が今、決まろうとしている」とシュトックマンは述べ、入隊を決意したとプーチンに説明した。

「私の子供は9歳です」「あなたの子供は3歳」

プーチンはシュトックマンの話に感銘を受けたようで、「ただ素晴らしい」と発言。「最終的にあなたは、この探求において最も重要なこと、この国への献身にたどり着いた」「結局は、これは私たちの子供たちとあなたの子供たちの未来のための闘いなのだ」と述べた。

その後、プーチンはシュトックマンの子供たちの年齢を尋ね、シュトックマンは「一番下は9歳」で、「最年長は23歳」だと答えた。ところがプーチンは、その直後に「あなたの一番下の子どもは3歳」と言う。

インタビュー
現役・東大院生! 中国出身の芸人「いぜん」は、なぜ「日本のお笑い」に挑むのか?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=3指数下落、AIバブル懸念でハイテク

ビジネス

FRB「雇用と物価の板挟み」、今週の利下げ支持=S

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、方向感欠く取引 来週の日銀

ワールド

EU、ロシア中銀資産の無期限凍結で合意 ウクライナ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    受け入れ難い和平案、迫られる軍備拡張──ウクライナの選択肢は「一つ」
  • 4
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 5
    【揺らぐ中国、攻めの高市】柯隆氏「台湾騒動は高市…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 8
    「前を閉めてくれ...」F1観戦モデルの「超密着コーデ…
  • 9
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 7
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中