ウクライナ軍兵士の凄技!自爆型ドローンがロシア戦車の開いたハッチに命中
Video Shows Ukraine Drone Fly Directly Into Open Hatch of Russian Tank
バフムト近郊の塹壕からドローンを飛ばすウクライナ兵(2022年11月) Leah Millis-REUTERS
<ウクライナ東部バフムトでの激しい戦闘のなか、ロシア軍の戦車がウクライナ軍のドローンの餌食になる姿を捉えた動画がソーシャルメディア上で拡散している>
3月6日にこの映像をツイッターに投稿したのは現在はポーランドに拠点を置くベラルーシの報道機関ネクスタ(Nexta)だ。ウクライナ戦争ネタでは有名だ。投稿によるとこの動画は、ウクライナ陸軍第54機械化旅団のK-2大隊のものだという。
ツイートには、こう書かれている。「ウクライナのドローンオペレーターが達人の技を見せ、シウェルスク近郊にいた占領者たちに『贈り物』を届けた。戦車から顔を出していたロシアの動員兵の脳天に、自爆型ドローンを落としたのだ」
動画は、ドローンの視点から撮影されたもののようだ。冒頭部分には、ドローンが灰色と茶色の地表の上を飛んでいる様子が映し出される。動画が半分くらい過ぎたところで、画面の真ん中に表示される照準線が、遠くで動く物体に焦点を合わせ始め、画面に「ロシア軍の戦車」という字幕が出る。ドローンは素早くこの戦車に接近を開始し、さらに近づくと、開いていたハッチから戦車の中に入るように見え、動画は突然「砂嵐」に変わる。爆発したようだ。
ただしニューズウィークでは、この動画の信憑性について独自に確認することはできなかった。
ネクスタのツイートによると、この動画は、バフムト地区にあるウクライナの街、シウェルスク近郊で撮影されたものだという。このシウェルスクの南約38キロに位置し、この地区の行政中心地であるバフムト市は、2022年8月以降、ロシア軍とウクライナ軍が攻防を繰り広げる激戦地となっている。最近の報道では、ウクライナがこの地区から撤退するのではとの臆測も出ている。
ウクライナ高官はこうした噂を否定し、バフムトの支配権を維持することが主要な目標だと主張し続けているが、米英をはじめとする他国の防衛当局者は、この街には戦略的な価値はほとんどないと述べている。アメリカ国防総省のロイド・オースティン長官は6日、バフムトの陥落は、ロシア軍にとって戦略的に大きな意味を持つというよりは、「象徴的な」意味合いが強いとの見方を示した。英国の一部の軍事専門家も、ウクライナのバフムト防衛戦は、ロシア軍をより価値の低い標的へと誘導する計画の一環だと示唆している。
(翻訳:ガリレオ)
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