<習近平は国家主席就任直後からアメリカとの戦争に備えて軍備を増強してきた、とロシアの中国専門家がテレビ番組で断言した>

ロシアの国営テレビで中国の専門家が、中国の習近平(シー・チンピン)国家主席は将来起きるであろう西側との戦争の準備をしている、と断言した。

ロシアのニュース番組で流れたこの発言をキャッチしたのは、ロシアの国営メディアの報道の監視を専門にする人権団体ロシアン・メディア・モニター。3月3日に番組の動画をソーシャルメディアにアップした。

同団体の創設者であるジュリア・デービスによると、この動画では、ロシアとウクライナの戦争が続く中、中国がロシアに軍事援助をする可能性と、最近の中国によるウクライナ戦争の和平提案がそこにどう影響するか、といった点が論じられていた。

中国政府は2月24日に、ウクライナ戦争を終結させるための12項目の和平案を発表した。そこには関係国すべての主権を尊重することを求めるなど、ウクライナにとって有利な条項もあるが、受け入れがたい条項も含まれている。特に問題なのは、ロシア軍のウクライナからの撤退や、ロシアが侵攻で併合したウクライナの領土の放棄が求められていない点だ。

「一方、ロシアの専門家たちは、ロシアが中国から密かに軍事援助をしてもらうとしたら、どんな方法があるかを議論している」と、 デービスは3日にツイートした。「習近平が将来のある時点で、西側と戦争をするために準備をしていると、彼らは断言した。」

高まる米中戦争の危機感

この動画では冒頭で、中国の専門家であるニコライ・ビバロフが、中国の和平提案の意図についてコメントを促される。やがて話題は中国とアメリカの対立関係に移り、ビバロフは、習近平は10年以上前に国家主席に就任して以来、戦争の準備をしてきたと主張する。

「権力を握って以来、習は戦争の準備を進めている」と、ビバロフは言った。「戦争に勝つことができる軍隊を準備するよう命令を下した。習は何の疑いもなくアメリカが戦争を計画していると考えている」

この議論の中でビバロフは、ウクライナが多くの西側諸国から軍事援助を受けていることからすれば、中国は和平提案を申し出ているとはいえ、ロシアに軍事援助を提供する可能性があると言い、その方法について触れた。

「中国はおそらく国際法の枠内にとどまり、紛争の当事者に武器を供給することはないだろう。だが知っての通り、中国は非常に巧みにあらゆる制約を回避する。ロシア軍事協力関係にある第三国に武器工場を作ってそこからロシアに武器を送るかもしれない。このやり方であれば、国際法上も平和維持者としての中国のイメージなどを損ねることはないだろう」

米中戦争の可能性は、国防・外交政策関係者が常に頭を悩ませている懸念であり、危機感は高まり続けている。最近、アメリカのクリスティン・ウォーマス陸軍長官は、中国と衝突すれば、「物理的な武力攻撃と電力網やパイプラインへのサイバー攻撃の両方」によって、「アメリカ本土」が非常に大きな危険にさらされると警告した。

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