<米テネシー州上空で乱気流に巻き込まれたルフトハンザ航空の旅客機。食事サービス中だった機内は大混乱に陥ったという>

3月1日夜、ルフトハンザ航空の航空機が飛行中に激しい乱気流に巻きこまれた。これにより、複数の搭乗者が負傷。同機は行き先を変更してワシントン・ダレス国際空港に緊急着陸した。衝撃の強さを物語る機内の様子を写した動画や写真もSNSに投稿され、注目を集めている。

■【動画】乱気流による揺れの激しさがありありと伝わる機内の様子を映した動画

米連邦航空局の広報担当者によれば、ルフトハンザ469便は、テキサス州オースティンを出発し、ドイツのフランクフルトへ向かっていた。離陸からおよそ90分後、このエアバスA330は、テネシー州の上空3万7000フィート(約1万1000メートル)で乱気流に遭遇した。

この便はその後、米国東部時間午後9時10分、ワシントン・ダレス国際空港に「安全に着陸した」と当局者は述べている。機体は、バージニア州北部にある同空港に「インシデントなし」で着陸したものの、搭乗者7名が近くの病院に搬送された。

ルフトハンザ航空は事故の発生を認め、運航乗務員が「予防的措置として、ワシントン・ダレス国際空港に緊急着陸させた」と声明で述べている。

客室乗務員が食事を配り始めたころに揺れが

乗客たちの証言によれば、機体は20秒間で2回にわたって急降下したという。この便の乗客のひとり、ジャズ・カンティプディ(Jazz Kantipudi)はNBCテレビに対し、客室乗務員がディナーを配り始めたころに乱気流による揺れが始まったと話している。

カンティプディは、1人の客室乗務員の体が宙に浮き、機体の天井にぶつかる様子を目撃したという。「彼は、立った状態でドリンクを配っていたので、踏んばることができなかった」と、カンティプディは当時の状況を説明した。

「一度、(飛行機が)急降下したときに、彼はまさに文字どおり天井に激突し、その後に落下して完全に横倒れになってしまった」

別の乗客がワシントンポスト紙に語ったところによれば、機体は「自由落下」状態になり、食べものや人などが「宙を飛び交い、天井にぶつかったり、果ては天井を壊したりしていた」という。この事故の直後の様子をとらえた動画では、機内の通路じゅうに食べものやクッションが散らばっているのが見てとれる。

さらにこの乗客は、自分の前に座っていた人が「ひどいケガ」を負い、座席に血が飛び散った、とも話している。この負傷者は、車椅子で機内から運び出されたと伝えられている。

ルフトハンザ航空はその後、謝罪を発表し、乗客には代わりの便を手配すると約束した。同社は声明のなかで、「乗客の皆様にご不便をおかけしたことをお詫びします。乗客と乗員の安全と健康は、いついかなるときでもルフトハンザの最優先事項です」と述べている。

(翻訳:ガリレオ)