最新記事

爬虫類

高さ5メートルの電飾に絡まった巨大なニシキヘビが見つかる

2023年1月11日(水)17時25分
若道いつき
アミメニシキヘビ

(写真はイメージです) Mark Kostich-iStock

<アミメニシキヘビは主に森林や草原、熱帯雨林に生息するが、市街地にも適応する>

大きなアミメニシキヘビが地上約5メートルの高さにかけられた電飾に絡まり、救助される動画がソーシャルメディア上で話題となっている。

シンガポールの動物保護団体ACRES(Animal Concerns Research and Education Society)のメンバーが現場に駆け付けると、体長約3メートルはあろうかというニシキヘビを眩暈のするような高さから救出した。

【動画】住宅街の電飾に絡み付いた巨大なアミメニシキヘビ

@keel0zがTikTokに投稿した動画で救助の一連の流れを見ることができる。ニシキヘビが道路に落ちてしまわないよう電飾をおろすことで捕獲に成功した。団体の男性と女性がヘビの胴体をしっかりと掴んでカゴに入れる映像も別の投稿で確認できる。

アミメニシキヘビは世界でも最大級のヘビで、最長で体長10メートル近い個体も記録されている。東南アジア原産で森林や草原、熱帯雨林を中心に生息するが、市街地など他の場所にも適応することで知られる。

ACRESの共同代表カライ・ヴァナンによれば、アミメニシキヘビはシンガポールで"ごく普通に"見られるという。

「アミメニシキヘビは広大な(下水)排水網を利用して獲物のネズミがいるところを移動しています」

商用のヘビ皮のために狩猟が広く行われているにもかかわらず、アミメニシキヘビは安定した個体数を維持しており、国際自然保護連合(IUCN)は同種を絶滅危惧動物のリストで「低危険種(LC)」に分類している。

アミメニシキヘビは無毒だが、巻き付いて窒息させることで獲物を仕留める。人間が襲われることは稀だがないわけではない。人間が食べられたという報告は数多くあり、インドネシアでは昨年、約7メートルのニシキヘビの体内から女性の遺体が発見された。

【動画】ヘビの胴体をしっかりと掴んでカゴに入れる隊員たち

20250225issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年2月25日号(2月18日発売)は「ウクライナが停戦する日」特集。プーチンとゼレンスキーがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争は本当に終わるのか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 10
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中