最新記事
野生生物「幸運だった...」ボートが転覆、サメ・ワニ大量生息の海域で24時間近く耐え忍んだ男性の姿
Man Survives 24 Hours on Driftwood in Shark-Infested Waters: 'Very Lucky'
(写真はイメージです) RamonCarretero-iStock
<ボートが転覆し、その後ほぼ丸1日、サメやワニが生息する海域でひとり耐え忍んだ男性が話題だ>
ボートが転覆した男性が、サメやワニが多数生息する海域で、流木にしがみつきながら24時間近くも生き延びた。彼は21日の朝、クイーンズランド州ヨーク岬半島とパプアニューギニアの間にある、トレス海峡でオーストラリア海上安全局(AMSA)に発見され、無事保護された。
【動画】絶体絶命──サメ・ワニ大量生息の海域で流木にしがみついた男性を保護
この行方不明者の捜索は、20日の夕方、クイーンズランド州水上警察から、乗客が乗った小型の船舶(ディンギー)の行方不明についてAMSAに通報があった後に開始された。AMSAは声明で「ディンギーは昨日ゲツライ島を出発したが、予定時刻までに目的地に到着しなかった」と述べた。
夜間の救助機による捜索は失敗に終わり、翌朝、ヘリコプターと警察船を加えた捜索が再開された。だが現地時間午前11時30分、転覆したディンギーが発見された。AMSAは「行方不明者はディンギーから約2キロの地点で漂流物にしがみついた状態で発見された」と話した。
トレス海峡地域は、クイーンズランド州北部半島地域の18の主要な島と2つのコミュニティから構成されている。クイーンズランド州北岸、ヨーク岬の先端からパプアニューギニアとインドネシアの国境にかけての1万8500平方マイルに広がる。
この海峡の海域は、サメやワニが大量に生息していることで有名だ。2020年、この海域で2人の漁師が、船の転覆から15時間後にベニヤ板にしがみついているところを発見された。男性によると、救助を待っている間に、サメが数メートルの距離まで近づいてきたという。
サメの専門家であるリチャード・ピアス氏は、このような状況においては、「水の中ではね回らないようにする」ことが重要であると述べる。
彼はCNNの取材で「サメを興奮させ、煽り、興味を持たせるだけです。泳いだり、水しぶきをあげたりすると、サメが探索や攻撃をしてくるように誘っているようなものです」と語った。
彼はまた「サメとアイコンタクトを保ち、自分をできるだけ大きくするよう心がけるべき」とも述べた。
今回の事件において、男性は「サメと接近遭遇することはなかった」と説明している。救出された後、彼は医療支援を受けるために木曜島へと運ばれた。
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら