罰金1800ドル! サンドイッチの「食べ残し」が女性にもたらした悲劇
How One Subway Sandwich Cost a Woman $1,800
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<機内で食べ残したサンドイッチを税関で申告しなかったことで、あまりに高額な罰金を科された女性にソーシャルメディアで同情が広がる>
オーストラリアのある女性が、旅行にまつわる不幸なミスから、サンドイッチチェーン「サブウェイ」のサンドイッチ1個に2000ドル近くを支払う羽目になった。ジェシカ・リーというこの女性は、7月1日にTikTokに投稿した動画の中でその経緯を説明しており、動画はこれまでに20万回近く視聴されている。
リーは明らかに取り乱した様子で、「もう泣きそう」と話し始め、両手の中指を突き立てて「政府なんてクソくらえだ」と不満をぶちまけた。「サブウェイのサンドイッチに2664豪ドルも払ったのよ」と彼女は言った。2664豪ドルは、約1800米ドルに相当する金額だ。
「11時間のフライトの後でお腹がすいていたから、シンガポールの空港で長さ約30センチくらいのサンドイッチを買った」と彼女は説明を続けた。「次のフライトの前に半分食べて、残りの半分は飛行機の中で食べようと取っておいた」
しかし彼女はオーストラリアに到着する飛行機の中で、残りのサンドイッチを食べきることができなかった。そして到着後に受け取った申告用紙が原因で、サンドイッチの値段が跳ね上がる羽目になった。
申告違反は刑事罰の対象になる可能性も
「到着時の税関申告は、預けた荷物と機内持ち込みの荷物について行うものだと思っていた」と彼女は述べた。「だから鶏肉の欄にも、レタスの欄にもチェックを入れなかった」
そして彼女は、申告用紙をカメラに向けて金額の欄を指さし、こう続けた。「その結果、28日以内に2664豪ドルを支払わなければならなくなった」
「この旅行の前に仕事を辞めているし、家賃も払わないといけないのに」とリーは動揺した様子で述べた。
オーストラリア国境警備隊によれば、同国への入国にあたって「バイオセキュリティー上のリスク」をもたらす可能性がある品目の申告を検疫で怠った旅行者は、最高2664豪ドルの罰金に加えて、民事上の罰則の対象になったり、場合によっては刑事上の罪で訴追されたりする可能性もある。政府が違反者のビザを取り消し、入国を拒む可能性もある。
2019年にはタスマニア在住の農業従事者が、2000個を超えるニンニクをこっそり国内に持ち込もうとした罪で有罪となり、禁錮11カ月と罰金2000豪ドル(1370米ドル)を科された。ニンニクは、数百種の植物を枯らしてしまう感染性の細菌「キシレラ・ファスティディオーサ」の宿主植物として知られており、オーストラリアではバイオセキュリティー上の大きな脅威と位置づけられている。