最新記事

常識検定

[シン常識検定] 世界のSNS利用者数トップ10に入っていないサービスはどれでしょう?

2022年1月25日(火)12時08分
一田和樹

ichida20220125c.jpg

意外と知らないのが、SNSの世界シェアである。なぜなら日本でよく利用されているサービスと、世界でよく利用されているサービスには大きな違いがあるためだ。どうしても身近で多く利用されているものが、世界でも普及していると思いがちだ。たとえば、日本では利用者数の多いツイッターだが、世界では必ずしもそうではない。LINEにいたってはほぼ日本の利用者中心となっている。

2021年の世界の利用者数トップ は次のようになる。数字の単位は百万人でアクティブな利用者数である。

1位 フェイスブック 2,740

2位 YouTube 2,291

3位 WhatsApp 2,000

4位 Facebook Messenger 1,300

5位 インスタグラム 1,221

6位 WeChat 1,213

7位 TiKToK 689

8位 QQ 617

9位 Douyin 600

10位 Weibo 511

世界全体で利用者数が圧倒的に多いのはフェイスブックならびにそのグループである。 1位のフェイスブック(約27億人)を筆頭に、3位の WhatsApp(メッセンジャー)、 4位の Facebook Messenger(メッセンジャー)、5位のインスタグラムと続く。フェイスブックグループだけで、のべ70億人以上の利用者を抱えている計算だ。ちなみに2021年における世界の人口は約78億人である。圧倒的な数だ。

メッセンジャーとは、メッセンジャー・アプリあるいはインスタント・メッセンジャーの略称で、LINEのようにメッセージを送り合えるアプリのことを指す。

SNSの中でも直接メッセージを送り合うメッセンジャーという分野では特にフェイスブックグループの強さが際立っており、 WhatsAppとFacebook Messengerが圧倒的なシェアを誇っている。 フェイスブックグループに次いで多いのは中国企業のSNSである。6位 WeChat(メッセンジャー)、7位 TiKToK(動画)、8位QQ(メッセンジャー)、9位 Douyin (TiKToKに似たサービス)、 10位 Weibo(ツイッターに似たサービス)がランクインしている。

SNS利用者数トップ の中でフェイスブックグループでも中国企業のSNSでもないのは、2位の YouTube(グーグルグループ)の約23億人のみとなっている。 世界のSNSはフェイスブックグループと中国企業のSNSに二分されていると言っても過言ではないだろう。

なお、ツイッターは 16位で約3億人の利用者に留まっている。


204,203,200_.jpg最新! 世界の常識検定』(集英社文庫)

●一田和樹経営コンサルタント会社社長、IT企業の常務取締役などを歴任後、2006年に退任。09年1月より小説の執筆を始める。10年、長編サイバーセキュリティミステリ「檻の中の少女」で島田庄司選 第3回ばらのみち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、デビュー。著書に『原発サイバートラップ』『フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器』など。当ウェブでコラム「デジタル権威主義とネット世論操作」連載

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

米、ウクライナ和平案の感謝祭前の合意に圧力 欧州は

ビジネス

FRB、近い将来の利下げなお可能 政策「やや引き締

ビジネス

ユーロ圏の成長は予想上回る、金利水準は適切=ECB

ワールド

米「ゴールデンドーム」計画、政府閉鎖などで大幅遅延
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    中国の新空母「福建」の力は如何ほどか? 空母3隻体制で世界の海洋秩序を塗り替えられる?
  • 3
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワイトカラー」は大量に人余り...変わる日本の職業選択
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    ロシアのウクライナ侵攻、「地球規模の被害」を生ん…
  • 7
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 8
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    EUがロシアの凍結資産を使わない理由――ウクライナ勝…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中